10月1日の午前2時よりオーストラリアでもDaylight Savingが始まります。この期日から時計が1時間早まります。
オーストラリアだけでなく、多くの海外ではこのDaylight Saving、通称サマータイムが導入されています。
1.そもそもDaylight Savingとは?
現時点では全世界の約40%の国がこの制度を導入しています。
南半球では10月の第1日曜日~4月の第1土曜日まで、時計を1時間早めることにより、夏の間は明るい時間を少しでも長く確保しようという取り組みです。北半球の国々ではこの期間は冬なので時間が元に戻ります。僕等のDaylight Savingが終わるころに北半球では1時間時計が早くなります。
ややこしいので、迷ったらGoogleで見れば一発で出ますのでご安心ください。
例えば Sydney time と検索すれば、すぐにこんな感じに出ますよ。
2.Daylight Savingの歴史と意味
この制度が初めて導入されたのが、カナダにて1908年7月1日だったそうです。このときはオンタリオ州で初めて時間を1時間早めることが実施され、その後もカナダの別の州においても徐々に導入されていきました。
日の出時刻が早まる時期に時計を1時間わざと早くすることにより、太陽の出ている時間を有効に活用しようという取り組みです。早めに1日の活動を始めて、明るい時間が長い期間は時間を効果的に使っていこうという考えからきています。省エネにも効果があるとも言われています。
夕方までの明るい時間帯が長くなるので、冬に比べると子供たちは外で遊べる時間が長くなりますね。
3.1時間の睡眠時間が失われる
パソコンや携帯電話の時計(ほとんどが自動で切り替わります)を見ているとわかるのですが、10月4日の午前2時がいきなり午前3時へジャンプします。
つまり、睡眠時間が1時間減りますので、僕みたいにアナログの目覚まし時計を使用している方は、寝る前に必ず時計の針を1時間進めてから寝ましょう。
また、家じゅうの時計やオフィスの時計も1時間進めておくことを忘れずに。
4.全部の州で実施されるわけではない
オーストラリアでは全部の州で実施されるわけではありません。Daylight Savingが実施される州は以下の通りです。
- New South Wales
- Australian Capital Territory
- Victoria
- South Australia
- Tasmania
以下の州はDaylight Savingが実施されません。
- Queensland
- Northern Territory
- Western Australia
5.翌日は遅刻しないように!
Daylight Savingが実施されれば、当然電車やバスも1時間早まった状態で動きますし、飛行機ももちろんすべて当日の現地時間に合わせて発着します。
当たり前ですが、もし仕事がある方はDaylight Savingを理由に遅刻すれば怒られますので、翌日に何か予定のある方はくれぐれも遅刻しないように注意しましょう。
前日の段階から、すでに1時間時計が進んでると思って行動するのがべストです。
日本人にはなじみのない制度で、特に初海外の方々は戸惑うケースを非常に多く見てきました。
これも海外生活ならではの習慣ですので、時間が切り替わるタイミングに注視しておきましょう。
次回、時間が変わるのは2024年4月7日(日)午前2時の予定です。このときは元の時間に戻ります。(つまり1時間戻されます)