なるべく長くオーストラリアに滞在するには

最初は1年だけのつもりでも、やっぱり海外生活が好きになったり、いろいろとやりたいことも見つかってもっと長くオーストラリアにいたい!という気持ちになります。

そこで問題となるのがビザ(査証)

ワーキングホリデーは最大1年だけのあくまで「休暇」を目的としたビザですので、延長は原則できません。

また現在学生ビザの方は、今後引き続きオーストラリアに滞在していくにはどのような方法があるのでしょうか?

どんな方法で滞在を延ばせるのか、現行のルールをもとにご紹介していきましょう。

 

1.ワーキングホリデーからどんなビザが申請できるのか

長期滞在を目指すことになりますので、働けるビザで検討していきましょう。

ワーキングホリデーからそのままオーストラリア国内で申請できる主なビザは以下のようなものがあります。

  • セカンドワーキングホリデー
  • 学生ビザ
  • 何かしらの就労ビザ、もしくは永住権 

よっぽどの運と条件が合わない限り、1年間でだけのワーホリ滞在で就労ビザや永住権はなかなか難しいかと思いますので、まずはセカンドワーホリ、もしくは学生ビザという選択肢になるでしょう。

ちなみにワーホリ⇒観光ビザは現行ルールでは国内からの申請はできないようです。

セカンドワーホリも学生ビザもある程度準備期間が事前に必要ですので、もし1年間のワーホリで終わらない可能性があるのであれば、出発前から事前にだいたいのオーストラリア生活の最初の1年計画を立てておくとよいでしょう。

 

2.セカンドワーホリ/サードワーホリを目指すなら

ご存じのように、セカンドワーホリは1回目のワーホリ期間で88日以上(カレンダーで3カ月以上)の農業仕事を完了していなければなりません。

サードワーホリは2回目のワーホリ期間で6カ月以上の農業仕事の完了が条件となります。

最初のワーホリ生活の大部分がファーム生活となりますので、予め計画をしっかり立てておかないと、中途半端なワーホリで結局何もできずに帰国・・・なんてことにもなりかねません。

上記の3カ月/6カ月という労働期間は「実労働」期間です。つまりお休みの日などを考慮すると、セカンドワーホリの条件を満たすには4~5カ月、サードワーホリは8カ月~10カ月くらいはファーム生活となる可能性もあります。

もちろん、都合よく毎日実労働としてカウントしてくれるような労働条件であればよいのですが、そうはいかないときもありますので、余裕をもってワーホリ生活の計画を立てましょう。

僕の場合は最初からセカンドワーホリを狙うつもりだったので、オーストラリア初日からファームで有名なバンダバーグへ向かいました。

日本を出発する前からファームでの仕事探しをして、バンダバーグでのバックパッカーズも探して、初日からファーム生活をスタート・・・するはずでしたが、見事にオーストラリアの天災にしてやられました。

↓↓そのときの記事はこちらから↓↓
バンダバーグで避難所生活

というわけで急遽予定変更。元々僕の計画は最初はこんな感じでした。

・2013年1月下旬~5月下旬 バンダバーグでファーム生活
・2013年6月~12月 シドニー
・2014年1月~ セカンドワーホリ

そして結局こうせざるを得なくなりました。

・2013年1月下旬~2月初め バンダバーグで洪水被害
・2013年2月中旬~8月 シドニー
・2013年8月~ どこかでファーム

というように考えを変えて、早々にバンダバーグを脱出し、シドニーへ。

↓↓そのあと僕がどういう風にファームにいったかというお話はこちらから↓↓
WWOOFでファーム探し

1年間はあっという間ですので、予めだいたいでもよいので、1年のワーホリプランを考えておきましょう。

 

.学生ビザで滞在延長

そんな長くファーム生活もできない!という方もいらっしゃるでしょうし、せっかくできた友人と離れるのもなぁ・・という方は、学生ビザで滞在延長が最も確実で、1年目のワーホリ生活も満喫できると思います。

十分な資金さえあれば、ワーホリ⇒学生ビザへの延長はそんなに難しくありません。

↓↓こちらの記事もご参照くださいませ↓↓
セカンドワーホリ→学生ビザで滞在延長


学生ビザにするには、こんな手順になります。

・学生ビザOKの学校を選ぶ。
↓↓
・その学校の入学試験を受ける
↓↓
・試験に合格し、入学許可書を発行してもらう
↓↓
・入学許可書をもとに学生ビザを申請する
↓↓
・だいたい1カ月くらいでビザがおりる。


流れはこんな感じですね。もちろん、ビザの結果が出る期間は人それぞれですが。

このプロセスにも最低1カ月以上はかかるとみて準備を進めていきましょう。

最初にかかる費用は、おおよそ20万円くらいだと思います。
(学生ビザ申請費用、入学金、最初の授業料、学生ビザ強制保険など)

ワーホリの時にしっかり計画的に貯金をして、学生ビザ申請に備えておきましょう。

現行のルールでは、学生ビザでも2週間で40時間までに労働は許可されていますので、バイトをしながら生計を立てていくことも可能です。

セカンドワーホリやサードワーホリが徐々に大変になっていく中、このワーホリ⇒学生ビザとする人が非常に増えています。

学生ビザは最大で2年~3年は滞在を延ばすこともできます。
その間でいろいろと経験や実績を積み、次の長期滞在ビザへ望みをつなげられる可能性が出てくるかもしれません。

 

4.学生ビザ⇒学生ビザってずっとできるの・・・?

学生ビザから再び学生ビザとすることはできなくはないです。

しかし、そのルールは大変です。詳細は必ずビザ専門家にご相談頂きたいのですが、基本的にはこんなルールがあります。

  • 現在の学生ビザで通っている学校の学位以上の学位を目指すコースを選ばなければならない
  • なぜまた別の学校やコースを通わなければならないのかを移民局へアピールできるかどうか

ポイントはこの2つです。

まずは次に目指す学位の問題。
例えば現在Diplomaコースを学んでいるのであれば、次はBachelorとなるでしょう。
Bachelorともなると普通の3~4年制大学レベルとなりますので、資金的にもかなりハードルが上がります。

どの学校でもよいというわけにもいかないので、2回目以降の学生ビザはその選択肢がかなり狭くなってしまいます。

もう1つの関門は、それをどう移民局へ説得できるかというところです。

最初の学生ビザ申請でもそうですが、現在はなぜその学校でそのコースを学びたいのかをしっかり書かないとビザが却下される可能性が高くなりました。

1回目ならまだしも、2回目以降の学生ビザとなると、よりしっかりとした理由を示し移民局を納得させる文面を作成しなければなりません。

理由が曖昧だと、ビザ申請を却下される可能性が十分にあります。

僕の知りあいで、学生ビザで6年くらい繋いだ方もいらっしゃいましたが、ついにその次の学生ビザ申請で却下され、帰国せざるを得なくなりました。

永久に学生ビザで滞在をつなげることは実質不可能ですので、別のビザを検討する必要があるでしょう。

 

5.参考までに僕のビザの流れをご紹介

参考までに、僕のこれまでの経緯を年表にしてみました。

 

2013年1月:1回目のワーキングホリデー開始。バンダバーグでファーム生活が始まるも洪水で仕事できず

2013年2月:シドニーへ移動。6カ月オフィスでの事務仕事

2013年8月:南オーストラリアへ移動。 約100日間のファーム生活

2013年12月:セカンドワーキングホリデーがおりる

2014年10月:学生ビザの準備を開始。2年のDiploma of Accountingコースに決める。

2014年11月:学生ビザがおりる

2015年1月:学校開始。働きながら週3回学校へ通う

2016年10月:永住権申請

2017年3月下旬:無事に永住権がおりる

 

ワーキングホリデーでスタートしてセカンドワーホリと学生ビザを経て、現在に至るまで約4年かかりました。

今後オーストラリアに長くいたいということであれば、まずはワーホリ・学生ビザで経験や実務を積んでいくのがよいかもしれません。

 

いかがでしたか?
みなさんの今後の海外生活の参考になれば幸いです。

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