飲食店で求められるRSAって?

「RSAとってきてね」

飲食店での仕事が決まり、こんなことを言われるケースはほとんどではないでしょうか。

オーストラリアには、あれが必要これも必要など、いろいろと面倒な決まりがあるものです。

それでも、オーストラリアに住む以上はしっかり守って生活していかなければなりませんので、今回はこのRSAについてご紹介しましょう。

 

1.RSAとは何かを知ろう

 

正式名称は「Responsible Service of Alcohol」

簡単にまとめると、お酒を提供するお店やそのスタッフの責任や注意点について学び、理解した上で、お客様へ お酒を出しましょうというものですね。

お酒は交流を深め、憩いの場となったり、僕たちにとっても楽しくなるものですが、その反面正しい判断力を失い、時にはとんでもない過ちへと繋がってしまいかねないものでもあります。

お店に来たお客様たちが安全に楽しくお酒を飲めるようにするためにも、お酒を提供する側にもその責任がありますよ、だからそのルールをしっかり学びましょう、ということですね。

ディナーで営業している飲食店であれば、ほとんどのところお酒を取り扱っていますし、イベントなどでボランティアでブースを出して、そこでお酒を紹介するときなども、このRSAが必要となります。

オーストラリアでワーホリや学生ビザで来られた方の多くは、このようなレストランなどで働くでしょうから、RSAは欠かせない資格となるでしょう。

 

2.RSAでどんなことを学ぶの?

 

1.のところでも少し触れましたが、そのお店のお客様へ安全にお酒を提供するための資格ですので、それについてRSAの講義で学びます。

例えば、こんなことです。

  • お酒が人間の脳へもたらす影響
  • 年齢確認
  • お客様がお酒を注文してきたときの様子を見る
  • 酔いがすぐ回らないようなお酒の提供の仕方

オーストラリアでのお酒にまつわる法律に基づき、安全にお酒を楽しめるようにはどのようにふるまえばよいのかを学びます。

僕がRSAを受けた時に聞いて印象的だったのが、お酒の提供の仕方。

まず、オーダーしてきたときに明らかに酔いがひどければ、そのオーダーを拒否することも必要だそうです。そのお客様ともめたら、店長に相談の上、場合によっては退店を言い渡すことも可能だとか。

それから、一気にたくさんのお酒を注文してきたら、途中で水を飲ませるとか、軽食も一緒に頼んでもらって、一度に多くのアルコールを摂取させないようにするとか、そういうコントロールも必要なようです。

なので、すでにオーストラリアのバーに行かれた方はお気づきだとは思いますが、カウンターに必ず無料の水がありますよね。あれは法律上、必ず用意しなければならないのです。

RSAの講義ではこんなことを学びます。

 

3.RSAはどうやってとる?

まずはRSA受講を申し込みしなければなりません。

これは、各州の公式ホームページがあるのでそこから探してもよいのですが、結構見るのが大変なので、各学校や留学エージェントに問い合わせてしまうのがいちばん早いです。

語学学校でもRSAの授業を扱っているところもありますし、現地留学エージェントであれば、多くのところがRSA受講の申し込みを代行していますので、気軽に問い合わせてみましょう。

費用は学校によりますが、今だとだいたい$150前後だったと思います。

オンライン受講を出しているところもあります。その場合は、決められた期間内にオンライン受講を終え、そのままオンラインでテストを受ければOKです。

RSAは1日で取得できます。その1日の流れは、こんな感じです。

午前中 午前の授業開始
お昼休憩
午後 午後の授業

確認テスト

テストに合格すると、修了証書が発行される

 

僕がRSAを受けた時は、テストは自分のメモを見ても、教科書を見ても、何をみて答えてもOKでした。

(さすがにスマホで調べるのはダメだと思いますが・・・)

単語がわからなければ、電子辞書の使用も認められました。

ちなみにNSW州でRSAが受講できる学校はこちらから探せます。

 

4.RSAの受講が終わってテストにパスした後は?

NSW州の場合は、2~3か月は、その修了証書がRSAのライセンス代わりとなりますので、働くことができます。

(その修了証書に有効期限が書かれているのでチェックしましょう)

その証書の有効期限が切れる前に、最寄りのNSW Serviceへ行って、5年間有効となるRSA Competency Card というものを発行してもらう手続きが必要です。

これを忘れると、またお金を払ってRSAの授業を受けなければなりませんので、注意してくださいね。

このカード発行に時に、面倒ですが、ここでも100点以上となる身分証明書が必要です。これが実はかなりやっかいです。

その修了証書の裏に書かれているのですが、その中から100点以上となるのはちょっと難しいかもですね。

まずパスポートは70点。これは大丈夫でしょう。

ではあと30点をどうするのか。

もしオーストラリアの運転免許証やNSW Photo ID カードを持っていれば、これで40点なのでクリアですね。

ない場合は、次のカテゴリーから集めるのですが、オーストラリア銀行の残高証明書、その銀行カード、もしくはクレジットカードは25点で、まだ5点足りません。この3つをもっていっても、同じ項目とみなされ、1つしか認めてくれない可能性が高いです。

学生ビザの方であれば、写真付きの学生証があれば、それも認めてくれる可能性があります。

しかし、ワーホリや学生ビザの方は、どう頑張ってもあと5点は足りないという事態があります。

どうしてもだめな場合は、追加で費用はかかりますが、そこのNSW Service で、NSW Photo ID を申請してしまいましょう。

NSW Photo IDは、日本でいう住基ネットカードのようなもので、オーストラリアではどこへ行っても公的な身分証明書として使用できますので、持っていて損はないです。

$50~$60くらいで確か頼めると思いますので、どうしても足りない場合は、その手段も視野に入れておきましょう。

とにかく、可能性のあるものは全部持ってNSW Serviceへ行きましょう。

身分証明書集めで時間がかかる可能性も含めて、RSAのカード発行申請は、なるべく早めに行きましょう。

 

カード申請ができたら、だいたい1か月くらいで手紙で届きます。

仕事中は、常に携帯しておいてくださいね。

もし1カ月たっても届かなければ、NSW Serviceへ問い合わせが必要ですね。

 

ちなみに、NSW州で取得したRSAは、他の州では無効です。

州ごとにRSAライセンスが必要です

上記は、僕が実際にNSW州で取得したRSAの体験に基づいています。

 

他の州でも、取得までの流れはさほど変わりはないかと思います。

各州の公式ホームページなどで検索してみましょう。

 

RSAについては、おわかりいただけたでしょうか?

面倒な手続きがたくさんありますが、トラブルなく過ごすために、必要な公的手続きをしっかりと調べて、スムーズにオーストラリアで過ごしていきましょう。