航空券の上手な購入方法

オーストラリアに来るとき、一時帰国するとき、ニュージーランドや他の国を旅行するとき、国内旅行をするときなど、海外へ住む僕たちにとっては、いつも悩む問題ですね。

国境もだいぶ開いてきましたので、オーストラリアから日本へ一時帰国する方も増えてきました。

僕も航空券の扱う仕事を少ししていたこともあるので、今日はうまく航空券を購入するコツをお伝えできればと思います。

1.まずは座席クラスについて知ろう

おなじエコノミークラスなのに、なんでこんなにも料金が違うの・・・・と疑問がわいたことはありませんか?

これはエコノミークラスというカテゴリーの中でも、座席クラスが違うのです。

航空券の予約票をよく見ると、JL772Q というように、便名の横に余計なアルファベッドが1つ書かれていませんか?

これが座席クラス、いわゆるBooking Class というものです。

この座席クラスによって、同じエコノミークラスでも料金に大きな差が出てきます。

もちろんエコノミークラスだけでなく、プレミアムエコノミーやビジネスクラス、ファーストクラスにも、同様に細かく座席クラスが分けられています。

このアルファベッドは各航空会社が独自に決めているので、Aだから安いとかBだから高いとか、そういうのは航空会社ごとに違います。

例えば、JL772Q とJL772M は同じエコノミークラスクラスですが、QのほうがMよりも$200くらい安い・・という感じですね。

このQという座席クラスの枠がなくなってしまえば、最安値で検索したときに、料金が上がってしまうというわけです。

ただし、安い座席クラスにはいろいろと制約もあります。

  • 変更ができない
  • キャンセルなどの各種手数料が高い
  • マイルがつかない

一方、高い料金の座席クラスは、

  • 変更ができる
  • キャンセル、変更手数料が安くすむ
  • マイルが高めにつく
  • マイルがたまっていれば、ビジネスクラスへアップグレードできる

などの特典が入ることが多いです。

特に最後の項目である、マイルがたまればアップグレードできるというのは、安いエコノミークラスではアップグレードできず、この座席クラスのエコノミークラス(つまり高め料金の席)以上でないと、アップグレード対象になりませんよ、ということが起きます。

安いのはよいことですが、そのリスクもあるということを念頭に置いておきましょう。

 

2.旅行代理店で航空券を購入すると・・・

旅行代理店での航空券購入は、発見手数料がとられるから高くなって嫌だというイメージがありますが、メリットもあります。旅行代理店を通じて航空券を買うことも視野に入れておくとよいですよ。

まずなんといっても大きなメリットは、仮予約が可能であるということ。

航空券の種類にもよりますが、だいたい3日間前後は仮予約ができることが多いです。(もちろん、1~2日間、場合によってはできないものもあります。)

仮予約ができる、つまり、お金を払わずにその座席をその時の料金でおさえておくことができるのです。

その間に、いろいろと他の路線も調べることができますよね。

仮予約の段階では、変更もキャンセルも一切余計なお金はもちろんかかりません。

期日までにお金を払わなければ、その記録が自動消滅するだけです。

自力でウェブ購入などでは、クレジットカードを入力して購入完了させる一発勝負です。いったん支払いが完了すると、変更やキャンセルに余計な手数料が発生しますが、旅行代理店を利用すると、よさそうな航空券を無料でおさえつつ、いろいろと考える時間ができます。

よく考えて、購入時にいちばん条件のよかったものを正式に購入すればよいのです。

変更やキャンセルも、その代理店を通じて行わなければならないので、何かあっても全部お任せできるのがよいですね。

どうしても発券手数料などがかかってしまうのは、航空券自体の利益率が非常によくないため。ほんの数パーセントしか利益にならないのです。

仮に$1000の航空券が売れたとしても、利益となるのは何十ドルにしかならないのです。

その割には、非常に神経を使う、難しい作業が必要な航空券手配なので、低い利益の割には手間も時間もかかるというのが現状です。

なので、せめて若干の手数料がないと、ビジネスとして成立しにくいというのが現実なのです。

手数料といっても、1人あたりこれも数十ドルくらいなので、たったそれだけでこれだけやってくれるわけですから、僕は安いものだと感じます。

また、クレジットカード手数料がかかるオーストラリアでは、高い買いものほどその手数料も高くなるため、あまりクレジットカードを使いたくないですよね。

旅行代理店であれば、現金の支払いも可能です。

ウェブ購入では、どうしてもクレジットカード手数料は避けられませんので、その分を節約すると、どっちで購入してもさほど変わりはないかもしれません。

 

3.航空券販売を代行しているウェブサイトで購入すると・・・

おそらく、この方法で購入している人が多いのではないでしょうか。

料金だけをみると、この方法が最も安く購入できる確率が高いと思います。

無事に購入した飛行機が計画変更なく、そのまま予定通りに飛べばこの方法は非常に便利で安く購入できることも多いでしょう。

ただ、万が一フライト変更やキャンセルを行う場合がちょっと面倒かもしれません。

まず、旅行代理店と同様に、原則航空券の変更手続きなどは、買ったところでないとシステムを操作できないということです。つまり、キャンセルや変更手続きをしたい場合は、買ったところへ依頼しなければなりません。

Aという店で日本航空のチケットを買っても、日本航空にはそのチケット記録にアクセスはできません。Aという店でしかいじれないようになっているのです。

これはウェブサイト購入でも同じです。

Bという店は実際の店舗はなく、ウェブ販売のみで、ここで航空券の購入した場合、このBという店に諸々の手続きを依頼しなければなりません。

しかし、実際の店舗はないので電話連絡やEメール連絡となりますが、メールは返信が返ってこないし、電話も出ないし、中には英語がよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。いちばんの難点は、連絡のやりとりがとても不便ということです。

一度購入したら変更やキャンセルはまずないという場合はこちらの方法でよいと思います。

何かと不安であれば、旅行代理店へお願いするのが無難かもしれませんね。



4.乗り継ぎがかならずしも安いわけではない

僕も昔そうでしたが、乗り継ぎがある=安いというイメージがありました。

特に根拠はないです。

しかし、実際は直行便だとか乗り継ぎだとかで航空券の料金が変動するわけではないのです。

むしろ乗り継ぎがあると、その分飛ぶ距離も長くなるので、実際は高く値段がつきます。

乗り継ぎが安いときは、たまたまその直行便の安い座席クラスが売り切れてしまい、乗り継ぎのルートの路線に安い座席クラスがたくさん残っているからであって、いつもそうではないのです。

であれば、楽な直行便から調べていくのが、効率的ですね。

乗り継ぎが必要な便は、途中で荷物をピックアップしなければならないときもありますし、再度セキュリティチェックを受けたり、持ち込める荷物の規定もそこで変わってしまうこともあり、何かとトラブルのもとですので、大きく料金が変わらなければ、直行便を購入することを強くお勧めいたします。

 

5.LCCなど格安航空会社を利用する時の注意点

安くてついついこのような航空会社の航空券を購入しがちですが、先ほども言ったように、安いものにはそれなりのリスクがあります。

よくあるのが、こんなトラブルです。

  • キャンセルが多い
  • 変更やキャンセルができない、またはその手数料が高い
  • 受託手荷物が含まれていないので別途料金が必要
  • 時間に超厳守

受託手荷物を追加すると、普通のところと大して変わらない料金になったりしませんか?しかも食事ないですよ。

また、定刻通りに飛行機を飛ばさないと駐機料金や人件費がかかるため、何が何でもオンタイムで出発するようにします。日本航空や全日空のように、まだきていないお客様を探すなんでことはしませんし、ちょっとでもチェックイン時間に遅れれば、その時点で門答無用で門前払いです。

また、キャンセルが多いのもあります。それは、その飛行機の集客率が悪いのでその便をキャンセルし、あとの同じ路線へその乗客を移動させてコストカットするためです。

格安航空会社を利用する時は、そのリスクも考えたうえで購入するようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

いろいろ調査してみて、自分にあった航空券が見つかるとよいですね!