学生ビザで延長の注意点

ワーホリでオーストラリアに来れば、「1年間じゃ足りない!もっといたい!」という気持ちになる方も多く、ビザ延長を検討します。そこでいちばん滞在延長しやすいのは、やはり学生ビザでしょう。

しかし、年々ビザの審査基準も難しくなっており、学生ビザもその例外ではありません。特に2回目以降のビザ申請は、例年よりもさらに注意が必要です。

今日は学生ビザでの滞在延長について、注意点を見ていきましょう。

1.オーストラリアにいながら別のビザへ切り替えの注意

何かしらのビザから学生ビザへの切り替えは、たいていの場合であれば条件さえそろっていれば申請可能なパターンが多いです。

必ずビザエージェントなどへご確認頂きたいのですが、原則こんな状況ですかね。

・ワーホリ⇒学生ビザ: OK

・観光ビザ⇒学生ビザ: OK

・学生ビザ⇒学生ビザ: OK

・学生ビザ⇒観光ビザ: OK※

・ワーホリ⇒観光ビザ: 不可

 

学生ビザから観光ビザへ変えて、観光を楽しんでから帰国する人も時々見てきました。

この場合はETAではなく、E600というサブクラスの観光ビザ($300~$400くらいかかる)となります。

この手続きは、ETAのように簡単ではないので、(なぜ観光ビザが欲しいのかの明確な理由書を提出したり、残高証明書を出したりなど、多くの手続きが必要です)、ビザエージェントなどへ相談に行くのがベストでしょう。

 

2.明確な勉強の目的が必要

さて、学生ビザ申請ですが、まずはオーストラリアにいながら学生ビザを申請する場合、現在は+$700の費用が発生します。確か、2013年の7月くらいからこの制度がスタートしたかと思います。

今の学生ビザに費用が$500~$600くらいですから、実際のビザ費用は$1200~$1300くらいとなる計算ですね。

現在の学生ビザ申請時、移民局へ「なぜこの学校でこのコースで勉強がしたいのか」を詳しく説明しなければなりません。

ここで的外れなことをかけば、ビザ申請が却下されてしまいます。

また、どんなに立派な理由を書いたとしても、状況が明らかにおかしいと判断されれば、もちろん却下されます。これは、永久に学生ビザでオーストラリア滞在ができないようにするためです。

以前僕が住んでいたシェアハウスのオーナーが(とても良い人だったのですが)、ついに帰国せざるを得なくなったとき、聞いたところその方は6年も学生ビザでオーストラリアに家族と一緒に住んでいたそうです。確か、小さなお子さん2人と旦那さんもいたと思います。

正直、6年というのはかなり奇跡に近いです。

 

不法滞在や不法労働なども話題になってきているので、学生ビザもそれなりに厳しい目で見られるようになってきたわけです。

僕がワーホリ⇒学生ビザとしたときは、(2014年ごろ)そこまで大変な状況ではなく、ましてや勉強したい理由を提出しろなんてのはありませんでした。

 

どのビザエージェントもそうですが、この学生ビザを申請したい理由の文書作成がいちばん骨が折れるそうで、それぞれの人の状況にあった内容で理にかなっていることを書かなければなりませんので、以前と比べると、より慎重に対応していかなければならないのです。

 

3.学生ビザ⇒学生ビザで延長の場合

特に学生ビザ⇒学生ビザという、また別の学校やコースで滞在を延長しようとする場合は、よほどちゃんとした、理にかなった理由がないと却下される可能性が非常に高くなりました。

なので、学生ビザからまた別の学生ビザを申請する場合は、原則前の学歴よりさらに上のコースや学校を選ばなければなりません。

例えば、2年のDiplomaを卒業した場合、次の学生ビザの場合は、それ以上の学位であるBachelorなどじゃないと基本アウトとなります。でないと、勉強したい正式な理由として認められるのが難しくなるからです。

比較的割安で行ける学生ビザOKの学校は、ほとんどが最長2年のDiplomaまでしかないでしょうから、その上となると、オーストラリアの大学への入学となるでしょう。かかる費用は半端ないですね・・・・

なんでもよいというわけでないので、十分に注意しましょう。