ワーホリビザと学生ビザどちらを選ぶ?

ところで、初めてオーストラリアへ行くのには何のビザで渡航すればよいのか、悩む方も多いと思います。「オーストラリアで何をしたいか」によってビザを選んでいくのがよいでしょう。

1.ワーホリビザと学生ビザがメジャー

いちばん多いのは、やはりワーキングホリデー(ワーホリ)ビザと学生ビザでの渡航でしょう。

他国と比較してもオーストラリアのワーホリビザは申請もさほど難しくなく、今ではちょっとインターネットで調べれば日本語のマニュアルも出てくるくらいですので、自分でもサクサクっとできてしまうほどですので、結構気軽にできます。

学生ビザについても、初めての申請で、語学学校やちょっとした専門学校などであれば、結構簡単にビザは降りるので、学生ビザでの渡航も多いです。ほとんどは留学エージェントから紹介された学校を選んで、そのエージェントが学校手配を行い、中にはビザ申請まで代行してくれるところも多いので便利ですね。エージェント側がビザ申請できない場合でも、オーストラリアのビザ弁護士はたくさんいらっしゃるので、これも自力で調べて依頼することも難しくありません。

 

2.ワーキングホリデービザ(ワーホリ)とは?

いまさらそんなこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これから始めて海外での長期滞在をしようとする方々にとっては、初耳という場合も多いですので、簡単にどんなビザかを説明しますね。

ワーキングホリデービザ(通称ワーホリ)は、若者向けの「長期休暇」と、ワーホリ提携を結んでいる2か国間で、お互いの国民を相手側の国へ長期滞在してもらって相互の国際交流を図るという目的があります。

日本が初めてワーホリ提携を結んだのが1980年でオーストラリアです。

ワーホリはあくまでも「青少年」を対象とするとされているので、日本~オーストラリアでのワーホリは申請時に18歳~30歳である必要があります。

現段階では申請時に30歳であればよいので、ビザが下りて入国する時に31歳になっていても問題ありません。

国によっては25歳までとか35歳までとかありますが、日本~オーストラリアでは18歳~30歳までと現時点では定められています。

 

ワーキングホリデーは「Working」+「Holiday」なので、その名の通り、働くことができます。

就労については、ほぼ自由にフルタイムで働くことができますが、「同一雇用主の下では最大6カ月まで」という制約があります。なぜそんな規制があるのかは謎です。

ワーキングホリデービザは最大1年間オーストラリアに滞在できるので、少なくとも就職活動を2回しなくてはならないですね。

※職種によっては例外もあります。(医療関係の仕事など・その他諸条件が追加される場合あり)

ちなみに、学校も最大4カ月までなら通うことができます。

まとめると・・・

・18歳~30歳まで

・フルタイムでの就労が可能

・最大4カ月まで学校へ通える

・滞在可能期間は1年

なので、こんな方におススメ

・オーストラリアで働いて何かしらの経験や資格を得たい!

・語学学校で英語を勉強したい⇒働いて貯金して⇒最後にオーストラリアを旅行したい!

・とりあえず日本を出て海外生活をしてみたい

 

3.学生ビザとは?

その名の通り、オーストラリアで学校に行きたいという方のためのビザとなります。

学生ビザについては、特にこれといった年齢制限などはないようですので、ワーホリを逃した!という方でもまだまだ留学に挑戦できるビザですね。

実際、僕のはるか年上の方が学生ビザでシドニーにやってきて、こちらの専門学校や大学へ通っているという方もいらっしゃいました。

オーストラリアの学生ビザは以下のような特徴があります。

・滞在期間は通う学校や、勉強するコースによって様々。ちょっとした短期の語学学校であれば数カ月でしょうし、そこから大学へ通うとなると、4~5年ほどになることもあります。

・2週間で最大40時間の就労が可能。(休暇中は無制限で就労可能)

 

なんといっても他の国の学生ビザと異なる点は、学生ビザでも働けるという点でしょう。

これが人気で、最初ワーホリで来た方々も学生ビザに切り替えてそのまま滞在する方も非常に多いです。

ということで、学生ビザがおすすめの方は・・・

・長期で学校に通いたい

・オーストラリアの専門学校やTAFE、大学、大学院へ行きたい

滞在の主たる目的が勉強という方は、学生ビザでの渡航となりますね。

※現時点では2023年6月30日までワーホリビザ・学生ビザともに上記制限なしのフルタイムでの就労が可能。詳細はこちらから↓↓

オーストラリア移民局ホームページ (2023年6月30日までの条件について)

学生ビザの就労条件https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/student-500/temporary-relaxation-of-working-hours-for-student-visa-holders

ワーキングホリデーの就労条件https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417/6-month-work-limitation

 

4.観光ビザ(ETA)もあり

便利なことに日本人は$20払うだけで簡単に観光ビザ(ETAと呼ばれるもの)を取得することができます。ETAは1回の滞在が最大3カ月までで、有効期限は最大で1年となります。

観光ビザなので就労はできませんが、3カ月まで学校に通うことも可能です。

プチ留学なら、このETAで十分でしょう。

また、いったんETAでオーストラリアに入ってから現地でいろいろ学校を見たりして、現地でETA⇒学生ビザへ切り替える方もいらっしゃいます。

そしてときどきですが、どうしても学生ビザの手続きがスムーズにいかず、やむを得ずいったんETAでオーストラリアへ入ってから学生ビザにするというケースもありますね。

※残念ながら現地でETA⇒ワーホリは不可となっています。セカンドワーホリ、サードワーホリを除き、ワーホリビザは日本で申請しなくてはなりません。

上手にETAを使って渡航するのもありですね。