Global (Distinguished) Talent Visaの永住権

久しぶりにビザの話題ですが、今日は僕が取得した永住権についてご紹介します。

永住権といっても、そのカテゴリーは多岐にわたります。その中で僕が取得した永住権がこのタイトル通り、「Global Talent Visa」と呼ばれるもの。
(僕が取得した当時はDistinguished Talent Visaと呼ばれていました)

今は条件や申請手順などは多少異なっているかと思いますが、僕が取得した当時のお話をご紹介したいと思います。

1.Global Talent Visaの条件

このビザの条件は、スポーツや学術、芸術などにおいてオーストラリアに国際的に貢献できる能力をもっていると判断された人のための永住権です。

ポイントとしては、「国際的に」貢献できるかどうかのようです。

スポーツについては、たとえば大会で日本で全国1位をとったからこのビザを申請できる・・というものではありません。

逆に言えば、大会成績がイマイチでも、オーストラリアに国際的に貢献できると認められればビザを取得できます。

僕はスポーツの分野で、日本での大会の成績はまったく芳しくなかったのですが、無事にビザがおりました。

もし皆さんが何か今オーストラリアで活動されているようであれば、検討できる可能性のあるビザの1つかもしれません。

同じようなカテゴリーで過去に取得された方々は、書道、卓球、学者さん、武道などでこのビザを取得しているようです。

ちなみに僕は自身の成績ではなく、プレイヤーを育てたコーチという名目で申請しました。

本当にたまたまなのですが、僕の所属するチームから世界選手権に選ばれた人が何人かいたので、彼らを指導したという理由をつくれたわけです。なので、この類で申請が通ったのではないかと思います。ホントに運がよかったのです。

 

2.必要書類

当時僕が用意しなければならなかった書類を書き出してみますね。

  • パスポート(カラーコピーでJPサイン入り)
  • パスポートサイズの顔写真
  • 健康診断(受けに行くだけでOK)
  • Form 80
  • Police Check (日本、オーストラリア、カナダの3か国分)
  • 申請するカテゴリーのトップの組織からの推薦状とそのCEOのパスポート(もちろんカラーコピーでJPサイン入り)
  • 申請するカテゴリーの資格証明となるもの(NATTIで翻訳する)
  • 申請するカテゴリーの所属している組織からの推薦状
  • 申請するカテゴリーからの雇用証明書
  • 過去にオーストラリアで仕事をしていたところすべてからのリファレンスレター
  • メディア(テレビ、新聞、雑誌、ニュースなど)で自分の功績が取り上げられたもの
  • Form 1000 (Nomination for Distinguished Talent Visa)
  • 申請するカテゴリーで日本とカナダで所属していたときの組織からの推薦状
  • 学生ビザ時代の成績証明
  • IELTSのテスト結果(当時は総合4.5以上でOKでした)
  • Form 47SV (Application for Special Migration to Australia)

なんか今書き出していたら当時の苦労がよみがえってくるようです・・・

今はまた違うかもしれませんので、必ず移民局に最新の情報を問い合わせてくださいね。

 

健康診断は、移民局から指定されているリストの中からクリニックを選んで、予約していきます。

健康診断が終われば、その結果はそのクリニックから自動的に移民局へ送られます。

ただ、健康診断を予約した時の予約確認のメールはしっかりと保存しておきましょう。

この中に書かれている情報が、申請時に必要になってくると思います。

 

 

3.申請方法

上記の書類をすべてそろえて、郵便局へもっていって郵送しました。

当時はこのビザはオンライン申請がなく、Adelaideにある移民局へ郵送することになっていました。

この郵送先もときどき変わるようです。

郵便局でいちばん高い費用のもので郵送しました。

 

現在はほぼすべての申請方法はオンラインみたいですね。

このビザも、移民局ホームページによると、オンライン申請になっているようです。

詳細はこちらから⇒ https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/global-talent-visa-858#HowTo

 

4.結果待ち期間

これが意外と思ったより長くはなかったです。

1年以上は覚悟していましたが、僕はこれまた運良く半年くらいでビザがおりました。

書類が受理された後は、こんな流れです。

・審査の段階に入った段階で、Case Officer、つまりビザを担当してくれる人から自己紹介のメールがくる。
↓↓

・必要に応じて、Case Officerから追加書類の要求が来る。
↓↓

・結果が出る。

審査の段階に入るまで、書類が受理されてから2~3カ月はかかると思います。

が、僕の場合はCase Officerからの連絡はまったくなく、心配でこちらから直接連絡をしたところ(そのときで3か月くらい経っていたでしょうか)、まだ審査に入っていないから、入ってからCase Officerから連絡がいくからというメール返信がきました。

とはいっても、それから一行に何も連絡がなく、移民局から来た次のメールが、なんとビザがおりましたっていう連絡でした。

なんだか拍子抜けでしたが、無事に降りて一安心でした。

 

ちなみに申請費用は当時は約$4000でした。現在も(2023年6月時点)$4300くらいのようです。

 

いかがでしたでしょうか?どんなビザも時間と手間とお金がかかるので、しっかりと計画的に準備をして、場合によってはビザ弁護士に相談して、慎重に進めていってくださいね。