ETAでオーストラリアに来る

ETASとも呼ばれていますが、現在はETA(Electronic Travel Authority )が正式名称となっている観光ビザです。

一見旅行だけの目的ようなビザですが、留学にも利用される僕ら日本人にとっては非常に便利なビザです。

今日はこのETAについてご紹介していきますね。

1.ETAが使える国はたったの8カ国

どの国でもこのETAが利用できるわけではないのです。移民局ホームページから気軽に申請できるこの観光ビザですが、ETAが申請できるのは以下の国籍の人だけです。

  • ブルネイ・ダルサラーム
  • カナダ
  • 香港
  • 日本
  • マレーシア
  • シンガポール
  • 韓国
  • アメリカ

どの国もパスポート最強といったところでしょうか。ETAが申請できるのはこの8カ国だけです。このETAはオーストラリアのビザクラスではSubclass 601 というカテゴリーですが、上記の国を見ると、どの国も安心安全な印象の国、または世界経済に力を持っている国ばかりですね。

じゃあ他の国の人はどうするんだって話ですが、その場合はSubclass 600の訪問ビザを申請することになります。ただ、このSubclass 600は申請費用が$365~となっているのに対し、ETAはたった$20という破格な安さ!しかもSubclass 600は申請結果が出るのに50日前後を要するのに対し、ETAは即OKとなる場合がほとんどです。

【Subclass 600の訪問ビザ】

  • 滞在期間を3カ月/6カ月/12カ月と選べる
  • 申請費用は$365~。申請者の状況により費用も異なる。
  • プロセスの時間は50日前後

【Subclass 601 ETAの観光ビザ】

  • 1回の滞在期間は最大で3カ月以内
  • ETAが認可されてから1年間、もしくはパスポートの有効期限(早くその期限がくる方)は、何度でもオーストラリアに入国できる。
  • 即日OKとなることがほとんど

 

2.ETAの条件を確認しよう

では申請前にETAのビザ条件を確認しましょう。今後変わるかもしれないので、必ずオーストラリア移民局のホームページで最新情報を確認してくださいね。

(以下、ETA Homeaffairs の移民局ホームページから抜粋しています)

  • 所持するビザの種類によってオーストラリア滞在中にどのような活動が認められているのかを確認することは、渡航者の責任です。
  • ETAの取得後、発行日から12カ月間もしくはパスポートの有効期限(どちらか早い方)までは、何度でもオーストラリアに入国できます。
  • オーストラリア滞在期間は1回の渡航につき3ヶ月以内です。
  • 3ヶ月を越える留学は認められません。
  • 結核を患っていないこと。
  • 刑期の合計が12ヶ月を越える有罪判決(実刑に関わらず)を受けていないこと。
  • ETA所持者が就労することは違法です。ETAでオーストラリアに滞在している場合は、働くことはできません。業務関連の調査や、契約交渉、会議出席等、ビジネス目的の活動をすることは認められます。

特にみなさんの留意点としては、「1度の渡航で滞在できるのは最大3カ月」「働けない」の2点かと思います。あくまでも観光目的・知人を訪ねるだけの訪問目的のビザということを理解しておきましょう。

 

3.申請も日本語で超簡単!

実際にETA申請ページにいくとわかるのですが、これ日本語のページがちゃんとあって、自分で簡単に申請作業ができるのがよいですね。

申請した後でも同じページから自分のETAの状況を確認できますし、便利ですね。

それでも不安は場合は、旅行代理店でも申請できます。

航空券を予約するときと一緒に、そのままETA申請もお願いしちゃいましょう。ただ、その場合はたぶんどの日本の旅行代理店もETA申請手数料で3000円前後がかかると思います。自分でやれば$20(だいたい1500円くらい?)で済むので、自信があれば自分で申請したほうがちょっとお得ですが、それでも間違ったら大変!って心配な場合は、そのまま旅行代理店に依頼してしまうのが無難ですね。

 

4.現地で学生ビザへつなげる

最初から学生ビザだったつもりが、学校の手続きなどで時間がかかってどうしても出発日までに間に合わない!もしくは1回現地で学校を自分の目で見てから判断したい!という方は、最初にETAで入ってから、現地で学生ビザへ切り替える人も多いです。

留学エージェントもそういった留学プランを用意しているところも多いと思いますよ。

こんな風にETAを利用することもできるんですね。ただ、ETAは観光ビザのため、学生ビザになるまではもちろん働くことができませんのでご注意くださいね。(銀行開設や在留届を先に終わらせてしまいましょう。)

 

5.入国の時の注意

たいていどの国も入国審査時は滞在目的を聞いてきます。

ワーホリなら「Working Holiday!」、学生ビザなら「Study 〇〇 at 〇〇 school / college」などと答えればよいのですが、ETAで入って現地で学生ビザへ切り替える予定の人はちょっと注意しましょう。

ETAで入ってきて、滞在目的を「勉強」と答えてしまうと、「じゃあ何で学生ビザじゃないんだ」と疑いをかけられてしまう可能性があります。

ここでETAのビザ目的をもう一度おさらい。あくまでもこのビザは観光・知人訪問が目的ですので、それに合った回答をするようにしましょう。また帰りの航空券をこの時点で持っていない人がほとんどかと思いますので、十分な貯金がありますよという証明をするために英文の残高証明書も用意しておきましょう。3カ月分の滞在費用+帰りの航空券代を補えるだけの貯金は最低限示すほうがよいと思いますので、$4000以上(40万円以上)はあったほうが無難でしょう。
(1カ月の滞在費が$1000×3カ月+片道航空券 $1000と換算)

いかがでしたしょうか?

上手にETAを利用して旅行も留学も充実したオージーライフを送ってくださいね!