ワーホリ・留学がほぼ解禁となり、徐々にオーストラリアへ入国される方も増えてきました。ワーホリ・留学を検討する段階から、数年の長期滞在をしたい、もしくは永住したいという気持ちの方も多いと思います。簡単な道ではないですが、その可能性を今日は一緒に考えていきたいと思います。
1.日本と比べたらオーストラリアのほうがまだ簡単かも
どの国も基本そうですが、外国に長期滞在・永住する機会というのは、なかなか簡単ではありません。
もちろん、大学・大学院などへ行かれる方は、そのプログラムは3~5年、場合によってはもっと長いものもあるため、学生ビザで長期滞在というものありますが、みなさんが思っているのは、学生で長く滞在するのではなく、普通の生活で、もしくは仕事をしていての長期滞在や永住生活だと思います。
確かに、年々オーストラリアのビザも厳しくなる傾向にあります。申請費用も上がり続け、条件も厳しくなってはおりますが、ちょっと視点を変えてみましょう。
日本にお住まいの方で、外へ出て外国人を果たして1日何人見かけますか?
1人でも見かけたら、「お、外国人だ!珍しいな~」なんて思いませんか?
もちろん多くの外国の方が日本に住まわれていますが、みなさんが「珍しい」と思うほど、日本にはさほど外国人の数は他国と比較すると多くありません。
ところがオーストラリアに来れば、特に都心部に住まわれる方も多いでしょうから、そういった方は、街中を見渡せば非常に様々な人種の方が歩いていますよね?
半分はアジア系、残りの半分は地元の方、ヨーロッパの方、アフリカ方面の方、北・南アメリカ方面の方、といった具合でしょうか。
ご存じの通り、オーストラリアは移民の国です。そもそも純粋にオーストラリアで育って生まれたという方に出会うほうが珍しいかもしれません。仮にそうだとしても、ご両親が外国から来たとかそんな感じですね。
めっちゃ白人の方と出会っても、その方もイギリスやアメリカから移住してきたという話も普通です。
日本はどうでしょう。
僕も詳しくはわかりませんが、外国の方が日本に長期滞在・永住するのはかなりハードルが高いそうです。日本にいても外国の方を見かけるのが珍しいと思うほどに。
と考えると、オーストラリアへ移住することって、日本の状況と比べると、「いけるかも!」って思えてきませんか?
簡単な道ではないですし、そんな機会が来る確率も低いですが、不可能でない!と思えますよね。
2.大学/大学院を出る
さて、ここからいくつか長期滞在・永住へつながるかもしれない道を一緒に考えていきたいと思います。
まずは、高学歴をオーストラリアでつくること。
つまり、現地の大学・大学院で勉強してきっちり卒業することですね。
大学・大学院を卒業すると、卒業生ビザの道が開かれます。これは何をどのくらいの期間のコースを卒業したかで、ビザの有効期間も変わってきます。この卒業生ビザでフルタイムで働くことが可能です。(一部例外ありかも)
この間で経験を積み、場合によってはそのまま正式にビジネスビザの契約が取れることもあります。
その後もうまくいけば、そして仕事内容によっては永住の道も開かれる可能性もあるでしょう。
しかしながら、お察しの通り、大学・大学院へ行くには莫大な費用がかかります。
授業料だけで年間数万ドルという単位です。
そしてオーストラリアの大学・大学院は授業や課題、テストが忙しく、学生ビザで働けるとはいえ、そんな時間はほとんど取れないでしょう。
このあたりの資金をどうするか・・・ですね。
3.仕事から
Skilled Occupation List (SOL) のリストにご自身がすでに十分な経験を持っている職業があれば、ビジネスビザや永住権へつながる道があるかもしれません。
オーストラリアが自国のために特に必要とされている職業リストです。
この中にご自身の専門が含まれていれば、長期滞在・永住の可能性が高くなると思います。
その職業についていた年数や、ご自身の今の年齢、学歴、そして場合によってはオーストラリアでの実務経験も必要になります。
それからスポンサーとなってくれる人や企業も必要になってくる場合もあります。
このリストもときどき変更されます。
去年まではあったのに今年はない・・・またはその逆もあり得ます。
もしご自身に該当するものがあれば、このリストを随時チェックして、ビザ弁護士などに相談しながら準備を進めていくとよいと思います。
どんな職業かというのを例を挙げるとすれば・・・
・医師、医療関係
・弁護士
・農家
・美容師
・税理士
・薬学関連
・IT関連 など
これ以外にもありますし、場合によっては上記では適用されないこともあります。ビザ弁護士と相談しながら進めていきましょう。
4.特技から
自分の特技から長期滞在・永住へつながることもあります。
そのうちの一つが、Global Talent Visa (以前の名前はDistinguished Talent Visa)
ご自身の経験ある職業やスポーツ、芸術、学術の分野で、国際的にオーストラリアへ貢献できる人、もしくはGlobal Talent pathway priority sectorsのリストにある職業を持つ人に対する永住権です。
こちらについての詳細は、こちらの記事をご覧くださいませ。
5.結婚
素敵な人との出会いもまたご自身の運と実力!これも永住への道の一つです。
「この人と生涯を共にしたい!一緒にオーストラリアに住みたい!」と思ったら、即行動あるのみ。
パートナービザは、その準備と手続きに莫大な時間を要します。
いちばんのポイントは、1年以上同棲していることを証明すること。これは絶対に必須というわけではないですが、この条件が証明できないと、厳しい戦いとなります。。。
パートナービザについては、こちらの記事をご参考くださいませ。