オーストラリアでは正式名称としてNational Police Checksと今は呼ばれているようです。国や時代が変わると、この言い方もときどき変わるようですね。Police Certificateなんて呼ばれるときもありました。
そこそこ長く海外に滞在していると自然と耳に入ってくる言葉でしょう。
一体全体どんなもので、何のために必要なのか?
そして今後自分が必要となってくることはあるのでしょうか?
はい。海外生活を今後も続けていく方々にとっては、避けては通れないものとなる可能性大ですので、どんなものか、どんな時に必要なのか、そしてどうやって手に入れていけばよいのかを書いていきますね。
1.どんなときに必要?
ポリスチェックとは、その人が過去に犯罪があったかどうか、もしくは犯罪がなかったどうかを確認する書類で、それぞれの国の警察機関が発行します。
仕事の中には業種によってはこのポリスチェックが要求されるものもあります。
チャイルドケアや医療機関、政府機関の仕事に就く場合などは要求されることが多いと思います。
ビザの申請には、ほぼ間違いなく要求される書類です。ビザの種類にかかわらず、今ではほとんどのビザのチェックリスト項目に、このポリスチェックが含まれていますね。
オーストラリアのワーホリや学生ビザが終わった後は、オーストラリア国内で別のビザへ切り替える方もいらっしゃるだろうし、カナダや他の国へのワーホリも検討する方もたくさんいらっしゃるでしょう。
そんなときも、オーストラリアのポリスチェックは求められます。
2.ポリスチェックはどうやって申請する?
僕ら日本人は、日本のポリスチェック(日本では無犯罪証明書/警察証明書といわれることが多いです)も求められます。
オーストラリアから日本のポリスチェックを申請するのは、とてもシンプルです。
最寄りの日本総領事館へ行きましょう。
そこで書類作成や指紋をとったりして、あとは日本から領事館へ自分のポリスチェックが送られてきます。
ただし、これは2~3か月は時間を要するので、十分に余裕をもって申請に行きましょう。
今のところは、日本のポリスチェックの申請費用はかかりません。
では、オーストラリアのポリスチェックの申請方法についてです。
これはオンラインで申請することになります。
Australian Federal Police のホームページへ行き、必要事項を入力の上、クレジットカードで申請費用($40くらい)を決済した後、2週間~1か月くらいで手紙で自宅へ届けられます。
ただ、ウェブ検索するといろいろなポリスチェックのサイトが出てきますが、公式ホームページはAustralian Federal Policeの中にあるものです。ウェブサイトのトップページURLは「https://www.afp.gov.au/」です。また、左上に「AFP (Australian Federal Police)」のマークがあるかどうか確認しましょう。
オーストラリアのポリスチェックには以下のものが必要ですので、申請を始める前に用意しておきましょう。
- クレジットカード
- 合計100ポイント以上となるような身分証明書
- 手紙が受け取れる住所
- 今住んでいる1つ前に住んでいた住所
クレジットカードは、申請料金を支払うためです。
合計100ポイント以上の身分証明書は、Australian Federal Policeが定めている身分証明書リストにカテゴリーがあって、そのカテゴリーごとに点数が決められています。
そのリストから自分の持っている身分証明書を100点以上になるように選んで、スキャンしてオンライン上の申請ページへアップロードし、提出しなければなりません。
ワーホリや学生ビザの方がその100点以上を満たせる身分証明書としては、以下のものがあればよいでしょう。
- 日本のパスポート(Foreign Passport 70点)
- 学校の写真付きIDカード(Current Australian Tertiary Student Identification Card 40点)
- オーストラリアの銀行のカード、もしくはクレジットカード(Credit card or account card 25点)
- オーストラリアの銀行の残高証明書(Bank statement 25点)
みなさんがお持ちのものは、おそらくこのようなものではないかと思います。
パスポートはありますし、オーストラリアで銀行を開設していれば、必然的にそのカードと残高証明書は手に入りますので、これで合計120点ですね。
それから、上記のIDと、途中でプリントアウトしてサインし、それをスキャンしたリするものもあります。ちょっと面倒ですが、根気強くやっていきましょう。
3.オーストラリアのポリスチェック申請の手順
それでは、実際に行っていきましょう。
こちらをご参考になさって進めていきましょう。
現在はEメールでの送付のオプションもあります。現物が必要があれば、下記の「Request for Hard Copy Certificate」へチェックを入れて先へ進んでください。
下記に簡単なマニュアルを作成しましたので、ご参考になればと思います。
↓↓
最後に受付番号が出ますので、必ず控えておきましょう。
もし1カ月経過しても届かない場合は、Australian Federal Policeへその受付番号を伝えて、届いていない旨を連絡しましょう。
通常は2~3週間ほどで届きます。
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※もし届かない、もしくは届いたときに破れていたなどあったら・・・
慌てなくても大丈夫。ポリスチェックの申請ページの右上に、連絡先がちっちゃく書いてありますよね。そこにEメールがありますので、Eメールで再送付の依頼をすれば大丈夫(なはず)です。
実は、僕もポリスチェックを再送付依頼をしました。
なぜかというと、嫁の封筒の開け方が雑すぎて、中のCertificateまで破いてしまったのです。さすがにこれを提出できるはずもなく、仕方なく、申請から1ヶ月過ぎたあたりで「まだCertificateが届かないようです。申し訳なのですが、もう1回送付してくれますか?」とメールしたら、「こちらの記録では発送済みにはなっていますが、もう1度送付しますね」と返信が翌日ありました。その2週間後くらいにちゃんと届きました。
特に追加料金もなかったですね。
やぶいちゃいました・・・とは言えず・・・・
今回は無料で2通目を送ってもらえましたが、料金が別途かかるかもしれないですし、場合によってはもう1度申請してくれって言われるかもしれません。
なかなか届かない場合、もしくは何かしらの不備があったら、慌てて再度申請する前に、一度APFへ問い合わせましょう。
4、他の国のポリスチェックはどうする?
場合によっては、ほかの国のポリスチェックも用意しなければならない方もいらっしゃるでしょう。
日本のポリスチェックは、時間はかかりますが、日本の総領事館へ行くだけなので難しくはないですね。
しかし、過去5年以内に1年以上住んでいた国がある場合は、その国のポリスチェックも要求されることが多いです。
僕も永住権申請の際、カナダでのワーホリの時のポリスチェックを求められました。
オーストラリアにあるカナダ大使館に問い合わせたら、ポリスチェック専用のエージェントがあるから、そこで問い合わせてくれってことでした。
で、調べてみて、カナダ政府が指定している専門の指紋採取のエージェントに連絡を取って、そこで依頼しました。
シドニーのRocksの警察署へ行って、機械で指紋を取り、必要な書類を全部その警察署へ渡してカナダへ送ってもらい、だいたい2週間くらいしてから、そのカナダの指紋エージェントからポリスチェックが無事に送られてきました。
これはあくまでオーストラリアからカナダのポリスチェックを取得する一例ですが、まずはそれそれの国の大使館・領事館へ問い合わせてみるのがよいでしょう。
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