シェアハウスは公的な賃貸契約ではなく、あくまで個人同士による私的な又貸しとなるがほとんどのため、そのアパートの部屋をどうするのかはすべてそのオーナーの自由となっているのが現状です。
それゆえ、低めの家賃に抑える代わりになるべくたくさんの人を住まわせて収入を得ようとするため、ちゃんとした部屋に住まわせないようなことも多いです。
そのため、きちんと見学に行ってどこの寝ることになるのかをしっかりと確かめておくことが重要です。
1.リビングエリアがほとんどない?
本来であればみんなが食事や団欒の場となるリビングが、たくさんのカーテンや壁で囲われているような家をよくみるでしょう。
普通のお部屋だけでは足りないので、リビングも居住スペースとして、家賃を安くしてとにかくたくさんの人を住まわせて少しでも収入を得ようとしているわけです。
シェアハウスに帰れば、自分の空間はまさにベッドの上のみという感じですね。
部屋のタイプにもよりますが、人が住むにあたり、実はルールが存在しています。
1つの部屋に対して最大2名までいう決まりがあります。
そのルールに従うと、たいてい普通のマンションでの家は2ベッドルームか3ベッドルームでしょうから、2ベッドルームであれば最大4名、3ベッドルームであれば、最大6名しかそこへ住むことができません。
正規のルール通りにシェアハウスをすると、1人あたりの負担額は、家賃や光熱費を含めると$300前後になってしまいます。さすがにいきなりそんなところに行こうとする人はいませんよね。
オーナーもその家の家賃やローンがあるので、それをまかなえるだけの家賃を得なければなりません。しかしこんな値段では人も集まってこないため、やむを得ずなるべく居住スペースを確保し、1人あたりの負担額を減らす代わりに数をとらなければならない事情があります。
リビングシェアとも言われていますが、部屋ではなく、リビングの一部を利用して壁やカーテンで仕切りをつくって人が寝られるスペースをつくっているのです。
帰ってきて寝るだけならいいかもしれませんが、勉強や仕事、趣味などは十分にできるような空間ではないですね。
2.サンルームときたら要注意
Sun Room とあれば、個人的には絶対というくらいやめたほうがよいです。
これはひどいですが、居住スペースがベランダとなります。
今は屋根付きのベランダも多いので、本来であれば雨の日でも洗濯ができたりするためのものですが、なんとここへ住まわせようとするオーナーもいるのです。
いくら屋根があるからとは言っても、中の部屋のようにはいかず、外からの冷たい風はガンガン入ってきますので、特に冬場はとても生活できるような場所ではありません。また、雨が降ってくれば、いくらしっかり窓を閉めたとしてもほぼ間違いなく水浸しとなるでしょう。
このようなところに住まわせようとするオーナーの気が知れたものではないです。
サンルームを紹介するようなオーナーの下で住むのは避けるべきでしょう。
3.安すぎるところはまず疑う
あまりにも安すぎな料金を出しているところは、より疑い深くなるべきでしょう。
それだけ悪条件の可能性があります。
シェアハウスの家賃の相場は、だいたい1週間$150~$180くらいです。
$150を切るようなところは、まずリビングシェアはほぼ確実でしょう。
$100前後のようなところは、いったい何人がそこに住んでいることやら・・・
それでも良い人はいいですが、勉強や仕事、もしくは体調が悪くて休まなければならないようなことを考慮すると、あまり安さだけを重視していくのはよくないのかもしれません。
上記のようなところは違法じゃないの?
はい、厳密に言えば違法ですね。でもこんなマンションはオーストラリアではめちゃめちゃたくさんあるでしょう。
年に2~3回、不動産屋がチェックに来ますが、それはいつも事前にオーナーに連絡が来るので、チェック日には仕切りやベッドのいくつかを撤去しているのです。
おそらく、各不動産屋もこのような事情は知っていると思いますが、本格的に調査に乗り出すとしたら、ものすごい人手と時間がかかるので、明らかに発覚したような状況でなければ動かないでしょう。
ある程度お金に余裕のある人は、1週間$200~であれば正規のルールに則ったシェアハウスであることが多いので、このあたりの値段で的を絞るのもよいでしょう。
裏ではいろいろと事情のあるシェアハウスですが、トラブルに巻き込まれないように、必ず見学に行き、必ずオーナーに合ってその人柄を見極めてから住む家を決定しましょう。