その昔、僕も大学受験のためや高校のテストのための英語の勉強をしていましたが、今思い返してみると、今のオーストラリアでの英語生活に活かされたな、と思うところもあれば、もっとこういう風な勉強方法だったら、もっと当時はできたんじゃないかな、などと感じるところもあります。
今だからこそ実感する、現代の日本の受験英語勉強について思うところをまとめていきたいと思います。
1.文型はしっかりした理解が必要
よく言われる SVO とか SVCとかの文型がありますが、どこで意味を区切っていけばいいかわからないという方、英語初心者の方は、この文型はしっかりと理解しておく必要があるかと思います。
どれが主語(のかたまり)・述語(のかたまり)・目的語(のかたまり)・副詞(のかたまり)かがわからないと、それぞれの単語を知っていても、意味のある文章として理解できないからです。
最初のうちは単語も勉強しなければなりませんが、それ以上に大事なのが、この文型を把握すること。別に第1文型がこれとか第5文型がこれとかそういうのはいらないので、それぞれの「主語(のかたまり)・述語(のかたまり)・目的語(のかたまり)・副詞(のかたまり)」がにどれにあたるのかを把握できるようにしましょう。
以前のブログにも紹介していますので、よかったら、試してみてください。
2.細かい英文の分析よりも全体の意味を理解する
さて、文型がわかるようになってきたら、ポイントポイントで考えていくといくら時間があっても文全体を読み終える時間はありませんので、全体を意味をイメージできる訓練をしていきましょう。
よく塾などでは、前や後ろから英文に下線を引いていろいろな矢印をつけていますが、今みると、言いたいことは理解できますが、なんだか余計複雑に感じるような気もします。
理想的なのは、頭から普通に読んでいって全体の意味をイメージできるようになることですね。
これができるようになると、リスニングに絶大な効果を生み出します。
途中で読解を止めて、後ろから訳して・・・とかしているような時間はないと思います。
文型が理解できていれば、自然とどこで区切りがついて修飾される文体が始まるのかがわかるようになります。
おそらくネイティブスピーカーの方もそうだと思いますが、僕も一応は10年オーストラリアに住んでいますが、(+カナダワーホリ1年ちょっと)英文を読むときは、普通にそのまま正面から、つまり左から右へ目を動かして読んでいます。
この文節がどこで修飾して・・・とかは、正面から読んでいって予測して読み進めています。
日本語と英語では文の組み立て方の順番が違うので、慣れるまでは難しいかもしれませんが、細かい修飾する場所などは始めから気にしないで、頭からそのまま読んでいって全体を意味を把握するイメージでいくのはよいかと思います。
3.受験英語でも英語で考えるようにする
最近思うのですが、大学受験英語のクラスも全部英語で授業をしたら、自然と生徒さんも英語で物事を考える環境になりますし、常に英語を聞いて、英語で答える機会も増えると思うのですが、いかがでしょうかね。。。
もちろん、英訳・和訳の問題をやるときはそうはいかないと思いますが、それ以外は全部英語で授業すればいいのではないかと思います。
そしてそのほうが楽しいですよね!?
こっちの語学学校だって、みんな英語がよくわからなくて英語を勉強しにオーストラリアへきているわけで、オーストラリアの学校なので当然授業は全部英語で進みます。ほぼすべての語学学校はEnglish Onlyの校則を掲げて、違反が続けば退学です。
海外の語学学校で英語が伸びるのは、こういうわけですね。
そして辞書の使用は禁止。わからない単語があれば、先生へ英語で質問しなければなりません。
IELTSやCambridgeなど、ビザ申請で必要な英語力試験の授業も当たり前ですが全部英語で行われます。
受験英語も全部英語で授業したら、嫌な受験勉強のイメージも少しは払拭されるだろうし、これがいちばんの英語力アップの近道だと僕は思います。
賛否両論あると思いますが、ぜひ一度、英語で受験勉強するクラスを見てみたいですね。