海外での長期滞在が初めてな方々は、語学学校へ行くのと同時にホームステイから生活をスタートさせることでしょう。
英語が通じるかどうか、仲良くしてくれるかどうか、など、言葉もままならず、見ず知らずの家庭に1か月~数カ月の間お世話になるわけですから、不安だらけだと思います。
しかし、心配することはありません。いくつかのポイントをおさえておけば、きっと充実したホームステイ経験となりますよ。
今回はホームステイをするときのポイントをご紹介していきます。
1.言葉の壁は関係ない!とにかくコミュニケーションを取る姿勢を示し続けることが大事です!
ホームステイを行っている家庭は、これまで多くの英語をこれから勉強しようとする人たちを受け入れてきました。
最初からうまく英語ができないことくらい、承知の上です。
信頼関係を築いていくためにも、積極的にコミュニケーションをとる姿勢を心がけましょう。
英語力は二の次です。
単語連発でもかまいませんし、電子辞書を片手に話してもかまいません。
逆に遠慮しすぎたり、話すのが怖くて黙ってしまうと、お互い何をしたいのかがわからず、ホストファミリーもどうしたらよいのか、戸惑ってしまいます。
一生懸命伝えようとする姿勢を見せ続ければ、相手も何をしてほしいのか、何を求めているのかを一生懸命理解しようとしてくれます。
そういう姿勢が、徐々にみなさんの英会話力を自然に向上させていきますし、ホストファミリーとの信頼関係も築いてくことができます。
なんでも話せる仲というのが、お互いいちばん安心しますよね。
これは英語力ではなく、ある意味ちょっとした度胸と覚悟ですね。
みなさんは日本で中学と高校それぞれ3年間ずつ、英語には触れてきているわけですから、基本的な挨拶や単語は知っているはずです。
それを使って、(上手に使おうとする必要はありません)あとは辞書などにちょっと手助けしてもらいながらであれば、日常のコミュニケーションであれば問題なく行えますよ。
ホストファミリーとよくコミュニケーションをとり、信頼関係をつくるように意識しましょう。
2.事前にオーストラリアの家庭事情を勉強しておこう
わからないことはなんでもそのときに聞けばよいのですが、予めいくつか勉強しておくとよいということもあります。
それをいくつかご紹介しましょう。
- 電気や水の節約には協力してあげてください。
オーストラリアは物価の高い国で、光熱費も例外ではありません。
電気のつけっぱなしは、たぶん怒られますので、部屋を出るときなどは電気がつけっぱなしになっていないか、よく確認しましょう。
また、水については、元々オーストラリアが降水量が少ないので、水は貴重と考える家庭が非常に多いです。
特にキッチンのシンクを見ればそれがわかるのですが、真ん中に仕切りがあって、僕ら日本人にとっては、狭くて洗い物が難しいなぁ・・なんて感じると思います。
それにも理由があるのです。
予め、両方に熱湯をためておき、片方にだけ洗剤を混ぜておくのです。
洗剤のあるほうで、その熱湯の中で食器を洗い、隣の熱湯ですすぐのです。
よっぽと水が汚くなるまでは、基本熱湯の入れ替えはしません。
また、シャワーを浴びるときも、おそらく何分くらいで終わるのかを聞いてくる家庭が多いと思います。
これは別に3分4分で出ろなどという意味ではなく、あまり必要以上にお湯を出すと、お湯がしならく使えなくなってしまうので、無駄に長くはいないでね、ということです。
ちょっと不便に感じるところもあるかもしれませんが、これがオーストラリア家庭の事情ですので、協力してあげてくださいね。
- 挨拶、感謝、謝罪は万国共通
まだ小さいお子様もいる家庭もあります。
日本の家庭と同様に、人としての基本的なマナーを厳しく教えています。
基本的な挨拶はもちろんのこと、お礼や謝罪すべきことははっきりと示してあげましょう。
朝起きたらGood morning!
何かしてもらったら Thank you!
間違っていたら I am sorry!
特にはじめのうちは緊張してなかなか言えないこともありますが、基本的なマナーは示しておきたいものですね。
3.お互いの時間を大切に
ホストファミリーも、いつ何時も一緒にさせようとは思っていません。
彼らには彼らの時間もあります。
時にはご飯も一緒に食べる時間もなく、「用意してあるから、都合の良いときに自分で食べてね」なんて言われるときもあるかもしれません。
みなさんも、学校の宿題や勉強、趣味の時間など、自分自身の時間が必要ですよね。
それはホストファミリーも同じですので、無理にすべてをホストファミリーに合わせる必要はないですし、ホストファミリーが何か誘ってきても、都合が悪ければ理由をちゃんと伝えて、丁寧にお断りすれば問題ありません。
無理に周りの都合に合わせすぎてしまうと、自分の体調が悪くなってしまいます。
ただでさえ、とても慣れない環境に身を置いているわけですから、普段から精神的ストレスが知らずのうちにかかっていますので、自分の時間、そして空いての時間を大切にすることも、ホームステイをうまくやっていくためのコツです。
僕もホームステイを経験しましたが、初めてのホームステイは中学生のとき。
そして場所はブリスベン郊外の田舎町でした。
中学生ですから、正直、実践的な英語は何にもわからず、まったく英語らしい会話はできませんでした。
しかし、その時のホストファミリーの協力もあって、1週間楽しく、充実した時間を過ごすことができました。
慣れてきたころには、自分から家事を手伝ったり、日本の文化を少し教えてあげたりと、コミュニケーションもとれるようになってきて、日々面白くなっていくのを感じていました。
現場の英語を直接触れるのに、そしてオーストラリア現代文化を学ぶには、ホームステイがいちばんです。この記事が充実したホームステイ体験となるきっかけになれば幸いです。