留学生増加に伴う学生ビザ厳格化の対策

コロナ危機が去り、オーストラリアも含めて留学生の数が爆発的となり、オーストラリアでも過去最大数の留学生・ワーホリの渡航となってるようです。

同時に、特に学生ビザに対しては審査基準もより厳格化され、留学生が増える一方で、学生ビザ申請が却下される数も増加傾向となっています。

留学エージェントの方と相談しながら、きちんと学生ビザが認可されるように、その準備をしっかりしてから申請へと進むようにしていきたいですね。

増加中の留学生とビザ申請却下数

現時点で実に700,000 人以上の留学生がオーストラリアで勉学に勤しんでいるようです。近年でもこの数字はかなりの人数のようで、オーストラリア留学に戻ってきた人、オーストラリア留学を検討している方が世界中にいかに多いかが伺えますね。

その一方、オーストラリア政府はこの数字を下げようとする政策も開始されています。現に、 オーストラリアの学生ビザ申請が却下された数もまた爆発的に増えています。オーストラリア留学関連企業は、2024年は3億ドル以上の損失が出るだろうと予測しています。

 

「真の学生」を見極められている

最近では学生ビザをただのオーストラリア滞在延長の手段や、働くための手段として申請しようとする人も増えているため、オーストラリア政府は「Genuine Student」の審査ポイントを一新して、英語力テストの基準を見直すなど、学生ビザの認可基準をさらに厳格化してます。

COVID危機以降、学生ビザでの就労制限が2週間40時間まで⇒48時間に延長されましたが(2024年4月時点)、学生ビザの目的である「勉学」の要素をよりはっきりさせ、少しでも勉強以外の目的で学生ビザの申請を使用としている部分が見られたら、申請が却下される可能性が高くなったと感じています。

 

学生ビザ申請用意でのポイント

まずは各質問項目に対して英語でしっかりと回答していくことです。特にこれから本格的に英語をオーストラリアで始めますという方には、かなりハードルが高いかもしれませんので、留学エージェントやビザ弁護士などに相談しながら進めていきましょう。自分でまずは日本語でよいので、きちんとした学生ビザ申請が通るような回答を用意し、それを留学エージェントやビザ弁護士の方がビザ申請用に英語で直してくれると思います。

以下の質問事項を、それぞれWordで150語以内(英語で)で回答することになると思われます。文字数や質問事項はあくまで過去の例なので、今後変わる可能性があります。

・学生ビザ申請者の現在の生活状況について-家族や雇用状況、経済状況、社会コミュニティなどを含めて説明する必要があります。

・これから通おうとする学校のコースで勉強したい理由。そのコースの内容や受講するための条件、オーストラリアで生活していくことに対する理解も示していく必要があります。

・その学校のコースを勉強することで自分にとってどんな有益となるのか

・その他に関連事項で説明したいこと

僕の知りあいのビザ弁護士に聞いたら、慣れているビザ弁護士でも、1人の学生ビザ申請の手続きに要する時間は2時間ほどだそうです。それだけ申請に必要な情報が増え、申請手続きもより慎重に進めなければならなくなったということでしょう。

特に現在オーストラリアにワーホリなどで滞在中で、現地で学生ビザに切り替えを検討されている方は、単純に滞在を延ばしたいだけ・就労目的の学生ビザと疑われやすくなっていますので、より練った、しっかりとした理由を明記しなければなりませんので、留学エージェントの方と相談しながら、万全の準備で申請を進めていきましょう。