面接時のReferenceについて

特にローカル企業での面接は、この「Reference」について聞かれることもよくあります。日系の企業でこれを尋ねられることはほとんどないと思います。(なぜでしょう・・・?)ですが、オーストラリア(おそらく他の海外でも)では、このReferenceもなかなか重要なポイントですので、しっかり準備しておきましょう。

1.Referenceとは?

さて、まずはこれを辞書で調べると、なんて出てきますか?めちゃめちゃいろいろな意味が出てきてわけわかんないですよね。

例えば(英辞郎 on the WEBより)

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reference

  1. 言及、論及
  2. 参照、参考
  3. 参考図書[文献・資料]
    ・Please feel free to use my document for reference. : 私の書類を参考としてご自由にお使いください。
    ・The dictionary is the world’s most famous reference source. : その辞書は、世界で最も有名な参照文献です。
  4. 〔引用や脚注に書く〕出典
  5. 〔巻末の〕参考文献
  6. 参照記号◆【同】reference mark
  7. 関連性、適用性
  8. 〔顧客や手紙などの〕参照[整理]番号[コード]◆【同】reference number
  9. 〔応募者などの〕身元保証、推薦、信用照会
    ・I am willing to provide references or the names of referees if you require them. : 必要であれば身元保証書の提出、または身元保証人の名前をお知らせ致します。
  10. 〈米〉〔推薦される人の〕身元保証人、推薦者、信用照会先◆【同】〈英〉referee
    ・He has used his professor’s name as a reference for a teaching position. : 彼は、教職に就くための照会先として、彼の教授の名前を挙げた。
  11. 《法律》〔裁定人への訴訟の〕付託◆【参考】referee
  12. 《哲学》指示的[外延的]意味◆哲学者フレーゲの用語で、言語外の対象を指す機能としての意味。例えばVesper(宵の明星)とPhosphor(明けの明星)は、どちらもVenus(金星)を指示しており、その指示的意味は同じになる。◆【対】sense

他動

  1. 〔~に〕言及する、〔~を〕引き合いに出す
  2. 〔~の〕参考文献目録を作る

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いったいどれのことなのでしょうか・・・?見るのも面倒になってきますが、そんな中で気になる箇所が1つ。

9の「〔応募者などの〕身元保証、推薦、信用照会」

今回はまさにこの意味をさしていますね。

 

つまり、面接時のReferenceは、自分のことを推薦してくれる人、もしくは、「この人はちゃんと働いてくれますよ。信用して大丈夫です。」と保証してくれる人のことを表しています。

 

2.Referenceはどんな人がいい?

意味はわかったところで、自分のReferenceにはどんな人にお願いすればよいのでしょうか。

自分自身のことをよく知っていて、かつ仲の良い人で、自分自身のことをうまく、良く言ってくれる人が理想ですね。

たいていの場合は、前の会社の上司などがこのReferenceにふさわしいですね。多くの方は以前に勤めていた会社の上司を指名しています。

面接後、担当した面接官がReferenceに指名された人へ電話をして、応募者がどんな仕事ぶりだったかなどを聞き、合否の基準にします。

 

1つ前の勤務先である必要はありません。過去に勤めていた会社の中で、自分にとってベストなところを選べばよいです。

オーストラリアで初めての就職という場合は、日本で勤めていた会社の上司や同僚を指名することになると思います。

ただ、英語でのコミュニケーションが難しいという場合は、オーストラリアでの知り合いなどにReferenceをお願いしなければならないこともあるでしょう。

必ずしも前職の上司や同僚である必要はありませんが、それがベストだと思います。

 

そして、予めReferenceに指名させてもらう旨を伝えておくことも忘れずに!

 

3.Referenceで準備すること

まずは前章で述べたように、あらかじめReferenceになる人に事前に伝えておくこと。

その際、ほとんどの人は今働いている会社に内緒で転職活動していて、現在の上司に何も相談していないかと思いますので、その前の会社の上司などにお願いできればよいでしょう。

とは言っても、他にいなければ、相談してReferenceになってもらうか、他のオーストラリアにいる友人などにお願いするか・・・になるかと思います。

 

そして履歴書にもReferenceとなる人を書くこともあります。その際は、フルネーム・所属会社・タイトル・電話番号・Eメールを記載すればOKです。別に履歴書に記載しなくても問題ありません。その場合は、面接時に口頭で面接官へ伝えれば大丈夫です。

僕も基本は履歴書にはReferenceは書かないで、口頭で面接時に聞かれたら教えるというようにしています。