オーストラリアのリアルな文化?

これは実際どうなのでしょうかね・・・

 

日本人は真面目で時間通りで、年功序列で、規則通りにやらないと気が済まない。

海外へ出ると、みんな穏やかで融通も聞いて、楽しくワイワイ・・なんてイメージが昔はありましたし、特にオーストラリアはみんなそうだし、そういう文化だよ、とは聞かされていましたが、みなさんはどのような印象をお持ちですか?

実際にオーストラリアで生活していて、その中で僕が日々感じていることをちょっと書いてみますね。

 

1.オーストラリアは時間にルーズって本当?

オーストラリアと聞いて、まず最初にイメージするのは、みんな時間にテキトーだということでしょう。では実際のところどうなのでしょうか?

 

はい、確かにそういう人は、日本人に比べれば多いです。

 

特に家の修理やらチェックやらで、法律上定期的に行われるものなのですが、(こちらではRoom / Property inspectionなどと言いますが)、向こう側が来週やるというからその日わざわざ仕事を半休して家にいたのに、1時間以上も事前連絡なしで遅れてきたり、ひどいときは連絡なしで来なくて、こっちから連絡したら、その日はスケジュールが間に合わなくなったから変更したとか。。いやーマジでふざけてますね。。

 

しかしながら、基本的には、みんな仕事上や約束事はちゃんと時間を守りますよ。仕事で遅刻なんか頻繁したら、当たり前ですがクビですしね。時間にルーズになると信用を失うのは当然ですし、そのあたりの一般常識は万国共通ではないでしょうか。

 

僕はいつも仕事は始業時間より早めにきて、いろいろと準備したりするのですが、こっちの日系企業で働いていると、同じ職場の日本人スタッフからは、「ここはオーストラリアだから、そんな真面目に早く来なくてもいいのにー」とか言ってくるのですよ。

 

いや、そこはオーストラリアだからとか日本だからとか関係ないでしょ。

 

僕は別に昔の日本企業の石頭上司のような考えは持っているわけではなく、早めに来てその日を準備をしてスムーズに仕事を開始したいだけで、個人的に早めに出社しているだけです。

 

僕みたいにやってるオーストラリア人もたくさんいますよ。

 

なんか、オーストラリアという国を見下している気がして、僕はあまりそういう発言は受け入れられないですね。

 

早めに来て残業をしなくて済むのであれば、僕はそのほうがいいですからね。

 

2.仕事や物事への取り組み方

これも万国共通。オーストラリア人だろうが日本人だろうが誰であろうが、常識ある人はみんな真面目にやります。むしろ真面目にやらないと周りに迷惑がかかるし、ミスを連発すれば、それこそ職を失う羽目になります。さすがに自分の生活がかかっているので、仕事だけではないですが、任されたことはしっかりと責任を持って取り組む人がほとんどですよ。

 

失敗をすれば、そりゃもちろんオーストラリアでも怒られます。僕もよく怒られたもんですよ。でも、頭ごなしに怒鳴るような人はほとんどいないですね。次回のためのアドバイスやヒントを頂けるので、かえってありがたいですね。そのあたり日本人の上司や先輩は、中にはただ怒鳴ったり、意味不明な持論を持ち込んだり、自分の考えしかぶつけない人もときどきいますが、オーストラリアでの職場では、僕の中では今のところそんな人はいなかったですね。

 

こういった点を考えると、日本のような社会で働いたという経験があると、どこへ行っても通用するのではないかと感じます。オーストラリアを含め、海外では「日本人は真面目で一生懸命」という印象があり、優先して仕事などを頼んでくる人もいるくらいですから、日本での社会人経験は大きな武器になると思います。自信をもってくださいね。

 

3.謝罪がない!?

オーストラリアで僕が唯一気になっていることです。

こっちの人たちは、いくら自分たちに非があっても謝らないし、自分たちの間違いを認めないのですよ。別にこっちはアメリカのように訴訟社会ではないですし、よっぽどのことがなければ裁判までいくことはまずないです。

僕が自分のお客様のために、あるサプライヤーへ旅行手配をお願いして、予約完了もできていたのに、お迎えにちゃんとガイドがいかなかったのです。

こっちはちゃんと手配して、その記録もあるのに、そんなことはおかまいなしに、「今日はもうできないから明日へ変更してくれ」しか言わないのですね。

いやいや、まずは謝るのが先だろぉぉ・・・そのお客様にめっちゃ文句言われているこっちの身にもなってくれぇぇ・・・

いかにも自分たちは悪くないように言ってくるので、さすがにそのときはかなり反論しましたけどね。向こう側のミスという証拠もありましたし。

しかも、そのときはスケジュール上、その「明日」の選択はできなかったので、さあ大変。

結局、無理やり臨時で車を出してもらい、一部だけですがツアーへ参加いただいて、もちろんツアー代金は全額返金させましたが。

もちろん、精神誠意で謝罪してくれるところもありますよ。

でも、このときの相手側の担当者は、かなりひどかったです。。で、こんなことがオーストラリアではよくあるのですよ。

間違ったら、ちゃんと謝るというのは、日本でもオーストラリアでもどこへ行っても必要不可欠な礼儀だと思います。

 

4.主張ははっきりと

ホントにこれは日本人の弱点ですね。僕も来たばっかりのときは、やはりちょっとビビッて、正論なのにはっきりということができず、自分だけが不利益を被ったなんてことがよくありました。

例えばバスに乗っていたときの話。

「次とまります」のボタンを押していたにもかかわらず、その運転手はそのまま通過しようとしたのです。

ここはしっかりと大声を出して、すぐに止まってもらいましょう。

でないと、どこで降りられるのかわからないですからね。

しかもこんな状況でも謝罪もない上に、ときどくき逆切れしてくる人もいますからね。

公共交通機関のスタッフは、どんなに苦情が寄せられてもけっしてつぶれるところではないので、接客なんかまったく気にしないですからね。

 

あと、車に乗っていた時の話。

僕はGogetというカーシェアサービスを利用していて、使い終わったら、元のスポットに返さなければなりません。そのスポットはGoget以外の車の駐車は禁止されていてその標識もちゃんとあるのに、そこへおかまいなしに止めるふとどき者がいるわけですよ。

この間も僕がまさに車を戻そうしたとき、目の前の車が何の躊躇もなくそこへ止めるから、ドライバーへめっちゃ文句いいました。そしたら、

「なんでお前はここに止めなきゃならないんだ」とか聞いてくるもんだから、

「そこはこのGoget以外は駐車禁止ってあるだろ。すぐにどいてください」

そのドライバーは観念して車を移動しました。駐禁はたしか$300くらいだったかな?安くないっすよ。

 

とまぁ、こんな感じで、いうべき時は、ちょっと強めに言わないと自分だけが被害を被ってしまいますので、正しい主張はしっかりぶつけましょう。

 

5.最後に

どんな状況下においても、外国人はやはり弱い立場となってしまうことが多いです。間違ったことをしていなければ諦める必要はないし、正しい意見をちゃんと主張し続ければよいと思います。

それに、その他の日本での一般常識は、もちろん全然違うようなこともあるかもしれませんが、基本的には万国共通です。どこへ行っても、お互いに気持ちよく生活できるような配慮を持って、日々を過ごしていきたいものですね。