パブなのにホテル?

ホテルなのに泊まれない!?宿泊施設ではないの?

最初の疑問の1つでした。

パブなのに、どうしてお店の名前が「ホテル」とされているところがこんなにも多いのでしょうか・・・?

アイキャッチ画像の写真も思いっきり「ホテル」とありますが、ここもパブで、宿泊施設ではありません。

アイキャッチ画像:Aurora Hotel の公式Facebookページから引用

ちなみにAurora Hotelはシドニーのセントラル駅のすぐ近くにある、おしゃれで特にルーフトップに上がって夜景を見ながらの一杯はとても素敵な雰囲気です。

是非一度行ってみてはいかがでしょうか?

Aurora Hotel:  324 Elizabeth St, Surry Hills NSW 2010
(セントラル駅から徒歩5分ほどです)

1.昔は遅い時間にお酒提供はNG?

どうも大昔は、オーストラリアでは夜遅くにお酒を提供してはいけないという法律があったようです。

もちろん今ではそんなルールはないですが、パブの営業には現在よりもいろいろと制限があったようです。

みんな仕事終わりに飲みにいきたいので、ある程度夜遅くまで営業しないとパブとしてh稼げませんよね。

しかしながら、宿泊施設の中のパブなら夜遅くなっても営業が許されていたのです。

おそらく、その理由は酔っぱらって自力での帰宅が難しい人でも、そのままそこに泊まることができるからではないかと思います。

まぁ、確かに理にかなってはいますね。

酔っぱらって帰宅途中に公共の場で変なことされたり、道端で寝ちゃったりだと、周りの人たちにも迷惑がかかるし、警察や救急隊員たちも大変ですしね。

そのあたりを大昔は法律で制御していたみたいです。

 

2.簡単な寝床を用意して遅くまで営業

そういうわけで、各パブは簡易的な宿泊エリアを設置し、お店の名前にも「ホテル」を入れて、法律に触れないように遅くまでのパブ営業を可能にしていたそうです。

飲みに来たお客さんも、特に花金であれば、飲んで酔っ払ってもそのままそこで寝泊まりできるというのは便利ですね。
(でも毎週そんなことしてたら、いったいいくらお金がかかるのか・・・)

まぁでも、僕の場合はそこまで酔いつぶれてしまうのは恥ずかしいですし、マナーもちゃんと守りたい派なので、飲みすぎないように注意はしています。

仕事関係でどうしてもビジネスパートナーと飲まなきゃならないようなときは、やはりどんどんお酒を注がれてしまいますが、そこはあらかじめ予想しておいて、常に軽食を置いておく・飲むペースをよりゆっくりにするなど、つぶれないように対策をとっています(笑)

 

3.現在もその名残がある

その名残が今も残っているようでして、パブでも「ホテル」と店名に含めているところが非常に多いです。

しかし、さすがに現在ではパブに宿泊機能のあるところはほとんどないですね。

飲んでそのまま宿泊したい場合は、パブが入っている普通のホテルを予約すればOKです。

ホテルなのに泊まれないの・・?とオーストラリアに来た当初は疑問に思っていましたが、さすがは「飲み」の文化ともいえるオーストラリア。お酒にも様々な歴史や文化があるものですね。

コロナウィルスのロックダウンでも、パブは閉まりますが、お酒販売(Liquor Shop)は営業OKにしてますからね。

オーストラリアらしいです。

こういった日常生活に密着している習慣や文化に触れると、ますます海外生活が楽しくなります!