Uberドライバーや送迎サービスに必須のライセンス – Passenger Transport License Code

日本でも検討が進んでいる「ライドシェア」ですが、オーストラリアではUberがかなり普及していて、現地の人たちはもちろん、日本からのワーホリ・留学生も利用されている方が非常に多いです。

車を運転できる方は、「Uberドライバーやってみようかな」という方もいらっしゃると思いますし。ツアーガイドドライバーや空港送迎などのお仕事もされる方もいらっしゃるでしょう。
ここで必要なライセンスの1つに、「Passenger Transport Licence Code」、通称 PTLCというものがNSW州では取得が必要です。
これは条件さえそろっていれば、そんなに難しいものではありません。
今回は、PTLCの取得の流れをご紹介していきます。

PTLCの資格・費用

NSW州の公式ホームページによりますと(2023年10月時点)、以下の要件を満たしている必要があります。
・Unrestricted Australian License (つまりフルライセンス)を保持しており、かつその有効期限が5年未満であること
・商用の視力検査を合格していること
・(必要とされた場合)眼科からの視力診断書を提出していること
まずフルライセンスの取得につきましては、日本でゴールド免許をお持ちであれば、それをNSW州の運転免許証へ切り替えればそのままフルライセンスとなります。
フルライセンスを申請する際、最大で10年間有効の免許証を選択することができます。もちろん、10年の免許証が総合的にはいちばん安くて済むのですが、PTLCの要件は、お持ちの免許証は5年未満の有効期限であることなので、
もしPTLCの取得も併せて考えているのであれば、5年間有効の免許証を選んでください。
もし申請時点で5年未満の有効期限になっていても、その免許証が10年のものだと、いったんその免許証を5年のものにダウングレードする必要があります。
このダウングレード手続きもService NSWでPTLCの手続きと一緒に行ってくれますが、この手続きは結構時間がかかりますので、予め頭に入れておきましょう。
次に視力検査ですが、この商用の視力検査、英語だと「Commercial eyesight test」 などと書かれていますが、これはいたって普通の視力検査と同じですので、まったく心配する必要はありません。
Service NSWで手続きするときに、その場で行います。片方の目を自分で隠して、片目ずつ視力検査をするだけです。
眼科からの視力診断書ですが、特に目の病気などがなければ、これは不要となる方がほとんどでしょう。
費用については、2023年10月時点では無料です。
が、今後改正される可能性もありますので、Service NSWのホームページをご確認の上、準備をお願いします。

必要書類

まずはService NSWのホームページから申請書をダウンロードして必要事項を記入していきましょう。
1枚目だけを記入して、全部のページをプリントアウトしておきましょう。2枚目はService NSWのスタッフが記入します。
この申請書と、現在お持ちの有効なNSW州の運転免許証を持って、最寄りのService NSWへ行くだけです。

手続きの流れ

とてもシンプルです。
上記の必要書類を用意して、現在お持ちのNSW州運転免許証を持って、最寄りのService NSWへ行くだけです。
番号チケットをもらって、呼ばれたらカウンターへ行って、免許証と記入済みの申請書を出すだけ。
あとは、その場で視力検査をするだけです。
手続きが終われば、Service NSWアプリのデジタルライセンスはその場で更新され、実際の免許証は2週間前後で郵送されます。
Conditionのところに「T」が追加され、これがPTLCを持っていますよ、という証明になります。
これでおしまいです。そんなに難しくないので、送迎をお仕事にされる方は、忘れずにこの手続きをしておきましょう。