そこそこオーストラリアに長く住んでいらっしゃる方であれば、もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
「JPのコピーで提出してください」
JPって何??
ワーホリや留学で来られている方々も、実は結構関わりのあることですので、この機会にどんなものなのか、ぜひ知っておいて頂ければと思います。
1.正式名称は「Justice Of The Peace」
英語では Certified Copy とも言い換えられることもあります。
例えばビザの申請や職場などへパスポートを出さなければいけませんよね。
でも、向こう側としては原本がほしいわけです。
なぜなら、コピーは偽造しやすいからですね。
とは言っても、こちら側もパスポートそのものを渡したり、郵送したりするわけにはいかないですよね。
どうしてもコピーを送るしかないのですよ。
そこで、「このパスポートのコピーは、ちゃんと原本から正しくコピーされたものですよ」ということを証明するために、「JP」の人が登場するわけです。
このJPができる人のところへ、原本のパスポートと、それをコピーしたものを持って行って見てもらい、コピーされた紙の余白に。「このコピーは、正しく原本からコピーされたものであることを確認しました。」という意味のスタンプと、その担当してくれたJPの人のサインをもらうのです。
これがJPのコピーとなります。英語でいう Certified copy になります。
このJPサービスはボランティアですので、特に費用はかかりません。
もちろんパスポートだけでなく、どんなコピーでも大丈夫ですよ。
2.JPが必要なときっていつ?
主にパスポートなどの身分証明書のコピー提出の際に、このJPによるスタンプ・サイン入りのコピーを求められる場合は多いと思います。例えば・・・
・ビザ申請の際
・職場
・賃貸や家の購入の際
このほかの場面でも、必要になってくるかもしれませんね。
「Certified Copy」 とあれば、ほぼこのJPのことですね。
3.どこでJPが受け付けられているの?
以下のリンクからJPの場所を検索できます。
https://www.jp.nsw.gov.au/Pages/justices-of-the-peace/finding-a-jp.aspx
JPは、意外といろいろなところで受付されています。例えばショッピングセンター内やビジネスビルの受付の隣にあったり、たまにコンビニや写真屋さんで、たまたまそのスタッフがJPの資格を持ってるから、ついでにそのサービスもやってますよ、なんてところもあります。
ただし、このサービスは午前中の平日しか行っていないことが多いですね。(もちろん午後も受付しているところもありますよ。)
原本とコピーを並べて数秒間だけじっと見て、スタンプとサインをするだけです。
なんだ、誰でもできるじゃないか。
確かに誰でもできそうですね。 なんかテキトーな感じがしなくもないです。
まぁでも、一応JPになるには、それなりのテストをパスする必要があるみたいですけどね。
4.JPの人でなくでも大丈夫な場合も
Certified Copyの要件にJustice of Peaceのみとか書かれていない限り、実際はJPの資格以外の方のサインでもOKなことが多いです。
例えば、みなさんのお知り合いの中に、5年以上銀行に勤めている方はいらっしゃいませんか?Bank OfficerもこうしたCertified Copyのサインができる場合は多いです。
他にも弁護士の方もそうですね。
どんな方にサインしてもらえばよいのか、必ずその条件が書いてありますので、いろいろな可能性を探っていきましょう。
COVID後でJPの受付場所が閉鎖されているところも多いので、注意してくださいね。