英語ができるようになる人とならない人

ワーホリや留学で海外へ飛んだ人たちの、あるあるプレッシャーですね。

せっかく1年間のワーホリや留学でオーストラリアに来たのだから、英語がペラペラになって帰ってこなくちゃ・・と意気込んでいたり、逆に自分を追い詰めてしまう方もいらっしゃいます。

そもそも、1年間やそれ以上の英語圏でのワーホリや留学で、めちゃくちゃしゃべれるようになる人もいれば、まったくしゃべれないままという人もいますよね。

それはどんな差があるのでしょうか。

1.英語を勉強したい目的を再確認

まずはなぜ英語をしゃべれるようになりたいのかを再確認しましょう。

 

人間はやはり目標がないと上達は難しいですね。

ワーホリはワーキングホリデー。つまり「休暇」を主ば目的としたビザなので、中には英語上達ではなく、オーストラリアを1年かけてじっくり旅行したいという目的でワーホリビザで来豪される方ももちろんいらっしゃいます。

ただ旅行できれば良いという方には、そこまで高度な英会話力は必要ないですよね。

 

みなさんは、どんな事情であれ、オーストラリアや海外へ行きたいという目的は、

  • 海外生活というものを体験してみたい
  • 英語を上達させたい

この2つだけは必ずといってよいほど目的にはいっているかと思います。

では、「海外生活を体験」するには、やっぱり英語ができないと生活していけない部分は必ず出てくるでしょう。

そうなると、自ずと英語を上達させたいという目的も付随してきますね。

そして勉強した英語が相手に伝われば嬉しくなりますよね。

それでまた、もっとたくさんの表現を覚えたいというようになります。

 

このようなサイクルに入れば、英語上達への道は近づいていくのではないでしょうか。

 

2.英語上達のための環境づくり

オーストラリアでもそうですが、今では留学・ワーホリの主要国ではたくさんの日本人向け留学エージェントや日本語サービスがあるため、ある意味まったく英語ができなくても何とか生活していける環境はあります。

が、もちろん、それに頼ってばかりでは上達は見込めませんよね。

僕も大学で4年、仕事で2年英語を使うところにいましたが、今のようにオーストラリアに永住できて、仕事でも支障なく使えるようになったのは5年前くらいからです。

つまり、日本で合計6年+カナダでのワーホリで1年+最初のオーストラリアでのワーホリ時代と考えると、今のようになるのに7~8年はかかったということです。

それはなぜか。

思い返せば、それまで本気で英語が必要な環境がなく、仮に英語ができなかったとしても困ることはなかったからです。

しかし、今では英語ができないと生活も仕事もできない状況です。

大げさに言えば、英語ができなければある意味生死にかかわるくらいです。

なので、カナダでも今のオーストラリアでも、特に仕事中に出てきた新しい英語表現や聞きなれないような言い回しが出てきたときは必ず確認し、使い方を確認する癖もつきました。

自然とそういった環境に追い込まれたのですね。

 

英語が話せないと困るような環境に身をおくと、嫌でも必死にならざるを得なくなります。

おそらく海外長期滞在で英語が抜群に上手になる人と、そうでもない人の差は、ここで表れるのではないかと思います。

 

何もこれは英語に限ったことではないです。何かを身に着けるということは、すべてにおいて結局こういうことなのだと思います。

ほぼすべての語学学校で、学校にいる間はEnglish Onlyのルールを設けており、違反したら退学処分というところが多いのは、英語環境を徹底するためですね。

 

3.英語は「道具」の一つ

世界で英語を話す人々は15億人以上です。

これを考えると、やはり将来は英語ができたほうが確実に将来の選択肢や視野が広がることでしょう。

 

日本では英語の勉強はほとんどが大学入試対策用に授業が行われているので、僕は正直面白くないです。

受験英語の勉強ももちろん英語の構文を構築し、書いたり話したりするのに大事なこともありますが、まったく実践的ではありませんね。

 

ここで念頭に置くべきポイントとしては、英語はあくまでもコミュニケーションの「道具」に過ぎないということです。

ネイティブの人たちだって、常に完璧な文法と構文で会話をしたり文章を書いたりできるわけではありません。

僕たち日本人が完璧な日本語ができないことと同じです。

 

でも、伝わりますよね。

まずはこの「伝わった」という感覚を大事にしましょう。

後で、細かい文法などは復習すればよいです。(でも必ずその復習はしてくださいね。)

 

日本の医療機関や研究者などで、たまにですが、英語の論文は読めるのに、会話がまったくできないという方がいらっしゃいます。

英語をコミュニケーションツールとして捉えられていないと、こんなケースもあるようですね。

英語は「言語」ですから、生活するにはこの言語を会話の「道具」として、どんどん使って慣れていく必要があります。

 

みなさんも、例えば日曜大工などをするときにトンカチや釘を使いますよね。

初めて使うと、自分の指を打ったり釘がまっすぐ打てなかったりするでしょう。

しかし、慣れていくと、スムーズにまっすぐ釘が打てるようになりますね。

 

英会話も同じです。

しゃべって、使って、最初はうまくいかないけど、慣れていけばスムーズな会話ができるようになります。

とにかく英語はしゃべってナンボといわれるのは、このためです。

 

当たって砕けろ・数打てば当たる方式で最初は頑張ってみましょう。
「イッテQ」でおなじみ出川哲郎さんの海外で初めてのおつかいを見れば、それがとてもよく理解できますよ。