アストラゼネカワクチンが解禁となり、また新たに未成年向けへモデルナワクチンも承認されたことから、今まで亀のような鈍さのワクチン普及でしたが、驚異的なスピードでワクチン接種が進んでいます。そのおかげで、早ければ今年の11月よりオーストラリアから海外渡航ができるようになるかもしれません。
**The Sydney Morning Herald (https://www.smh.com.au/politics/federal/ban-on-australians-leaving-the-country-will-be-dropped-as-early-as-november-20210908-p58pyx.html)、日豪プレス(https://nichigopress.jp/ausnews/210721/)の記事から引用しています。
1.「海外渡航禁止」が解除であって、国境を開けるということではないかも
これをよく見ると、「海外渡航禁止」が早ければ11月に解除になる見込みとは書いてありますが、国境再開とはまた別のように思えます。
シドニーのネットニュースでも、「Ban on Australians leaving the country will be dropped」、つまり「オーストラリア出国禁止を緩和する」と書いてありますね。
となると、オーストラリア人とオーストラリアに住む永住権保持者は、自由に海外へ行けるようにはなりますが、外国からオーストラリアへの旅行などは、まだちょっと先になるかもですね。
目安としては、オーストラリアで成人のうちの80%以上の2回接種完了が基準となっています。そこからいろいろとスタートになるわけで、まずは感染リスクが低いとされているニュージランドやシンガポールなどへの渡航再開から始まるようです。
以前、カンタスが国際線を再開すると発表した際は、 この中に日本も含まれていましたが、如何せん日本の感染者数はまだまだ高い数値ですので、ちょっと怪しくなってきました。
でも、これで海外渡航禁止処置が解除されれば、今まで実家へ帰れなかった人たちも一時帰国することができるので、航空業界は少し復活するかもしれませんね。たぶん嫁はすぐ帰って、昨年亡くなってしまった愛しのワンちゃんにお線香を上げにいくでしょう。
僕も昨年祖父が亡くなってしまいましたが、やはりこの出国禁止のせいでお葬式にも行けずという状況でした。運良く今回の日本出張があったので、それが思ったより早くお線香をあげることができましたが。。。
2.国境再開の鍵は「ワクチンパスポート」
さて、ではオーストラリアへ「入国」についてはどうなるのか。
ここも、一応はオーストラリアの成人で全体の80%がワクチン接種を完了していることと、各国で検討されているワクチンパスポートの導入かと思われます。
オーストラリアでも、ワクチン接種状況が自分のパスポート情報とリンクするようになるようです。
たぶん、一気に旅行者が入国できるようになるわけではなく、少なくとも国境が再開した最初の段階では、ホテル隔離はなくとも、自宅隔離などの措置はしばらく続くと思われます。
オーストラリアでも医療現場が逼迫していることは重々承知していますが、それでもロックダウンと国境封鎖が続けば、これから仕事がなくなって、そしてお金がなくなって生活できなくなる人もさらに増えて続けていき、これもまた大きな問題となります。
コロナをゼロにすることはできないので、うまくコロナと共存していく道を模索していかなければなりません。
3.現時点でのオーストラリアでのワクチン接種率
では、現時点でオーストラリアのワクチン接種率はどのようになっているのでしょうか。
※引用 :9 News Australia(https://www.youtube.com/watch?v=JGcIr0KiYuo&t=65s)より
・オーストラリア全体で9月8日の時点で2回接種が完了した人は39.4%
・QLD州で9月8日の時点で2回接種が完了した人は 35.8%
・NSW州で9月8日の時点で2回接種が完了した人は42.7%
・VIC州で9月8日の時点で2回接種が完了した人は38.8%
・SA州で9月8日の時点で2回接種が完了した人は38.3%
・WA州で9月8日の時点で2回接種が完了した人は 35.7%
NTとタスマニアは情報見つからなかったです。。。各州のホームページにもなさそうですね。。
もしご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えて頂ければ幸いです。
これを見る限りは、ようやく半分ってところですね。
ワクチン接種したあとでも、油断することなく、3密を避けて、手洗いとマスク着用を心がけていきましょう。