他人と一緒に住む難しさ

シェアハウスのいちばんの懸念は、やはりその名の通り、他の人と生活拠点を共有するということですね。慣れてくれば・・・とはいっても、なかなか難しいものです。今日はオーストラリアで他人とシェアでクラスという点について、いろいろと今までの経験をご紹介していきますね。

1.シェアの文化が薄い日本

日本はあまり他人と一緒になる習慣がないため、他の人と一緒にいるということ自体をストレスに感じる人も少なくありません。

そんな文化の中で育ってきた僕らですから、シェアハウスなんてのは、できれば避けたいところですよね。

僕も大学卒業後、就職先の会社には社員寮があったので、最初はそこへ行こうとも思いました。
しかし、そこでは先輩1人と一緒に同じ部屋を共有するところでしたので、安いけどこれじゃ身が持たないと思って、アパートを借りて一人暮らしにしました。

仕事以外の時間で、仕事場の先輩と同じ部屋なんて、365日24時間仕事モードになってるようなものですからね。
「そういう時間が今後の仕事へ活きてくるんだ!」っておっしゃる方もいますが、確かにそれはわかります。
が、ひと時も精神の休まる瞬間がないのは、遅かれ早かれ倒れてしまうので、アパート一人暮らしにしました。

なので、シェアハウスへの抵抗感は、僕もよくわかっているつもりです。

それでも、物価の高いオーストラリアですから、プライベートのお部屋に住むには毎月$1000前後のお金が必要となっていきます。仕事が見つかって生活が軌道に乗ればよいのですが、ワーホリや留学の最初はそうもいかないでしょうから、やはり生活費を抑えるためにシェアハウスという選択肢になってくるでしょう。

キッチンやトイレなどは共有でもよいですが、部屋はやっぱり1人がいいですよね。

特に学校へ通っている方々は、静かな部屋で集中して勉強したいときもあると思います。勉強する度にどこか静かなところへ出かけるのも大変ですし。。。

それに、同じ日本人同士ならまだしも、文化も考えも言葉もまったくことなる外国人とのシェアになるのですから、そのストレスは、実際には無意識にかなりかかっているはずです。

「英語環境になるし、日本人じゃない人たちとシェアしたい!」というのもよいのですが、自分の体調を崩してしまっては、元も子もありません。

なるべく自分が快適に暮らせる環境を選ぶのも大事ですね。

 

2.オーストラリアのシェアハウス事情

物価の高いオーストラリアですから、現地のオーストラリア人もシェアハウスをしている学生は以外に多いです。

実家から大学などへ通っている人ももちろん多いですが、実家を出ないと通えない人たちは、日本の大学生みたいに自らの生活をスタートさせます。

学生寮もあるのですが、それすらもシェアハウスとなっています。

なので、実家を出て一人暮らしといえば一人暮らしなのですが、現地のオーストラリア学生たちも、場合によっては一般の社会人の方ですらもシェアハウスに住んでいる方は以外に多いですよ。

以前、賃貸物件の記事を書いたときにオーストラリアの賃貸を探すウェブサイトをご紹介しましたが(Domain.com.au やRealestateなど)、そういったウェブサイトですいらもシェアハウスの検索することができるようになっています。

オーストラリア国外からくる学生やワーホリだけでなく、現地の若者たちもこうしたシェアハウスを利用しているのですから、驚きですよね。

 

3.シェアハウスを快適に過ごしていくには

さて、ワーキングホリデーや学生ビザでオーストラリアに来るのでしたら、やはり最初はどうしてもこのシェアハウスを選ばざるを得ない方々が多いでしょうから、より快適にシェアハウスを過ごすための戦略を立てていきたいところですね。

僕も嫁と一緒に住み始めるまでの2年ちょっとはシェアハウスでしたけど、その間の経験からいくつかご紹介します。

 

・日本人で同性の方々と一緒に住む

価値観の似ている人と一緒に住むのがいちばんトラブルも少なく、お互いに気を使えるので、さほど不憫なく生活できることが多いと思います。また、同性とのシェアがそこまで気を使う必要もないので、ストレス軽減になると思います。
男性であれば、部屋こそ一緒ではないとは思いますが、同じ家に女性がいる場合は、やはり何かと気を遣うことも多いと思いますし、今やこの時代は、様々な状況下で何かトラブルが発生した場合、男性は女性よりも法的に不利になることも多いですから、特に男性は男性のみのシェアハウスがよいのではないかと思います。

女性もやはり女性同士のほうが安心だと思います。

 

・自分専用の調理器具などを用意する

ほとんどのシェアハウスでは生活に必要なものはそろえてくれていますが、キッチンの皿や調理器具などは他の人とシェアになります。

料理した後全然洗い物をしない不届きものも多いですよね。これも結構なストレスです。

なので、僕は後で自分専用の鍋やお皿などを購入し、他の人には使わせないように、ちょっと面倒ですが毎回自分の部屋から出し入れしていました。

それから冷蔵庫もシェアですが、スペースが非常に限られているので、どうしても冷蔵保存が必要なものだけ入れておいて、(もちろんしっかり名前も書いておいて)あとは自分の部屋でキープするようにしていました。

いちばんのポイントは、 無断で自分のものを使用されないようにするというのがストレス軽減の生活のポイントとなるのではないか思います。

 

最低限ここを抑えておけば、そこそこ快適なシェアハウス暮らしができると思います。

慣れてきたら、ガラッと違う生活環境へ挑戦してみるのもよいでしょう。

ただし、最初のうちは、いきなり言語も環境も違う外国へ来ると知らずのうちにとても疲れますので、プライベートの時間をしっかりと確保できる生活環境を探すのも大事ですよ。