コロナウィルスによるオーストラリアのビザの影響

コロナウィルスによる国境閉鎖で、これから自分のビザについてどうすればよいか、もし今後皆さまの調査の参考になれば幸いです。
早くこの危機が終わって、自由にオーストラリアで過ごせる日が来ることを願っています。
移民局のホームページやニュースを常にチェックして、最新の情報を確認していきましょう。

 

1.今後オーストラリアのコロナウィルスによるロックダウン・国境閉鎖について

残念ながら、今のところはまだはっきりとした見通しをつけるのは難しいです。

オーストラリア国内の様子は、少しずつですが、各種サービスの規制を緩和する動きが見られています。

ノーザンテリトリー州では、5月1日より段階的に一部外での活動を認める動きが出ています。(もちろん、この間に感染者が増えた場合は再び規制されます。)

オーストラリア全体でも、もうまもなく、徐々に規制が緩和されることがうわさされていますが、まだ正式な発表はないようです。

しかし、国境閉鎖はもうしばらく続くことが予想されます。

一部の国は感染者が減ってきているものの、アメリカや日本は未だ感染者増加傾向にあり、簡単に国境が再開する目途はたっていないようです。

僕の仕事柄、様々なオーストラリア国内のサービスを展開するサプライヤーと連絡を取り合いますが、ほとんどのところが8月末まで営業一時停止を決定しております。

おそらく、早くても、9月以降になる見込みが強いのではないでしょうか。

また、仮にその時点で国境が開いたとしても、最も感染率の低い国のみとされ、感染状況が治まっていない国に対しては閉鎖が続くと予想できます。

 

2.現在オーストラリアにワーホリ・学生ビザなど一時滞在ビザの方

まずは移民局ホームページから最新の情報を常に確認しましょう。

これを見る限り、やることは以下の2つですね。

  • 可能な限り早く帰国する。
  • 今のビザが切れる前に、次のビザを早く申請する。

どうしようもない場合は、残念ですが、早期帰国も視野に入れなければなりません。

この状況ですので、仕事探しも難しいでしょうし、外へ出るのさえも怖いという方もいらっしゃるでしょう。資金もこのままでは底をついてしまうということであれば、帰国という勇気ある決断も必要ではないでしょうか。

オーストラリア政府からの様々な支援は、残念ながらカナダのようにワーホリや留学生、普通の就労ビザの方々へは適用されません。であれば、生きるために、帰国という最終決断を下す覚悟もお持ちいただくのがよろしいかもしれません。

もし次のビザの可能性がある方は、早めにビザ申請へ取り掛かりましょう。

おそらく、皆さまへ可能性のあるビザとなると、

  • セカンド、もしくはサードワーキングホリデービザ
  • パートナービザ
  • その他各種永住権、長期滞在ビザ

ワーキングホリデーの方で、すでに条件を満たしていれば、すぐにセカンド・サードワーホリの申請へ入りましょう。

もし何かしらの永住権、その他長期滞在ビザの可能性があるかもしれないと思うのであれば、やはりビザ専門家へ相談し、今後の対策を早急に検討しましょう。

どうしてもビザ延長が認められない条件のもので、かつすぐに帰国できないような状況のときは、その旨を相談できる部署もあるそうです。

移民局のこちらのページ No further stay waiver をご覧頂き、かつビザ専門家へ相談しましょう。

何もしないでただ状況が好転するのを待っているだけでは、知らないうちに不法滞在となってしまいます。

不法滞在は多額の罰金が課せられて強制帰国、並びに向こう数年間はオーストラリア入国禁止、そして今後のオーストラリアへ行くためのビザにも影響することのありますので、今のうちからしっかりと調査して、然るべき手続きをしましょう。

 

3.これからオーストラリアへ渡航予定の方

現状としては、残念ながら現時点ではオーストラリアへ入国できる見通しが立っておりません。

すでに各種ビザがおりているにもかかわらず渡航できない方々は、場合によってはそのビザが無駄となってしまうかもしれません。

これについては、申し訳ないですが僕もどうすればよいかわかりません。最寄りのビザエージェントへお問い合わせするよりほかはないと思います。

ワーホリの方は、ビザがおりてから1年以内に入国すれば、その入国した日から換算して1年の滞在が可能です。もしまだ余裕のある方は、神頼みしながら、今はじっと我慢頂くこととなります。

もちろん、オーストラリアに親族がいるとかの場合は、例外的に入国が認められるケースもあるそうです。また、どうしてもオーストラリアへ行かなかければならない理由のある方は、例外を許可してもらえるように、そのリクエストを送らなければなりません。

 

4.最後に

もしオーストラリアの国境が一部だけ開いて、その時に日本が含まれなかった場合、入国可能な第3国へ一旦飛んでからオーストラリアに来るという方法もありますが、飛行機代、そしてその第3国での滞在費なども考慮すると、渡航だけですごい費用がかかりそうです。

(そしてこれは、1~2月の間で多くの中国人留学生が新学期に間に合わせるため、この方法でタイやマレーシアなどを経由してから戻ってきたことがニュースになりました。)

ありきたりとなってしまいますが、今はただ状況が好転することを祈るよりほかありません。

無謀な行動をとる人が増えれば、さらに感染者も増えて規制緩和される時期も遅くなってしまいます。

皆が一致団結して、Stay Home をベースに、不要な外出をせずに待つよりほかはないです。

つらい時期ですが、早く規制が緩和となるためにも、国際人としての適切な行動を心がけていきましょう。