過去のワーホリでいらっしゃったお客様の中で、路上ライブをアカペラで2時間歌って$20くらい稼いだという男性がいらっしゃいました。結構オーストラリアの街中で路上ライブやパフォーマンスをされている方を見かけると思います。必要な手続きをしっかりと踏んでから、皆さんも存分に自分のパフォーマンスを披露してみましょう!
1.都市部では路上パフォーマンスはウェルカム
オーストラリアの各主要都市では、結構路上ライブやパフォーマンスなどはウェルカムな雰囲気です。日本では大都会に行ってちらほら路上パフォーマンスが見受けられますが、僕のいるシドニーでも、シティでは必ずと言ってよいほど、道の交差点前などで毎日いろんな人が路上ライブを行っています。
タウンホール駅前のWoolworthの入り口前では、必ず誰かしら歌ってますね。
Pitt Mallの歩道では、大道芸をパフォーマンスをよくやってますね。
それに感化されたのか、以前ワーホリで来られた日本人の男性が、語学学校で知り合ったお友達とシドニーの路上でアカペラで2時間くらい歌ったら$20くらい稼げたーっておっしゃってましたね。
歌やダンス、その他パフォーマンスに自信のある方、いろんな人に自分の才能を見てもらいたいという方は、是非路上パフォーマンスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2.行政上の手続き
ここではシドニーでの手続きをご紹介しますが、自治体によって異なりますので、ご自身がパフォーマンスする場所の自治体のホームページにてご確認くださいませ。
ここではCity Of Sydneyの例をご紹介します。
実際のところ、そこまで難しい作業ではないかなと思います。
City Of SydneyではBusking Permit(バスキング・パーミット)を申請することとなります。
・Sydney is a great busking city and we welcome the positive contribution that buskers make to our city.
という出だしで始まってますので、路上パフォーマンスはウェルカムであることが表されてますね。
次に、申請費用が必要ですが、安いです。現時点では
・3カ月で$17
・1年で$47
この費用が必要になります。
申請から許可が下りるまでは、申請したその日には許可が出ることが多いようですね。
・Permits will be issued over the counter the same day you apply.
と書かれてますので、直接申請のためのカウンターへ行って申請書を出せば、その日のうちに許可が下りるようです。
【パフォーマンスのカテゴリーで申請手順が異なる?】
このBusking Permitには、Low impact / High impact / Extended duration の3つのカテゴリーに分かれています。
上記のような、すぐに許可が下りるような類は Low impactの場合だけです。
<Low impactの内容>
・4人以下で行う音楽、手品、大道芸など
・1日につき1か所で最大2時間までのパフォーマンス
・2㎡以内のパフォーマンス
・音響は音のボリュームが調整できるもの、もし調整できない機器であれば音が迷惑にならない小さいボリュームのもの
この内容であれば、特別な審査は必要ないようです。
なので、先ほどのアカペラもそうですが、ソロでライブやパフォーマンスを行ったり、4人以下で小規模なスペースのダンスなどであれば、このLow impactで大丈夫そうですね。
これ以上の規模で行うとなると、High impactの扱いとなり、別途審査が必要になります。
この審査は、現時点では毎月第3火曜日に行われるようですので、その前週の金曜日までに busking@cityofsydney.nsw.gov.au へEメールにて予約を取らなければならないようです。
この審査にパスしてから、先ほどのBusking Permitを申請します。
<Extended durationとは?>
歌やダンスだけでなく、絵画などを道端で披露している方を見たことはありませんか?あれも許可の申請が必要です。
これもLow impactと同様に、特別な審査は必要なさそうです。
・長時間のアートワーク
・音響などの使用は禁止、静かにできるもの
これがExtended durationのカテゴリーになっているようです。
なので、絵画や彫刻など、芸術分野になりますかね。日本人だったら、書道がこれに当てはまるでしょうか。
Extended durationは、1日1か所、最大8時間まで可能です。
こちらの申請ページの内容をよくお確かめの上、全部の書類がそろったら、Town Hall House ( Level 2, 456 Kent Street, Sydney)のCustomer Service Centreへ直接行って提出することとなります。
3.撮影・収録の許可申請はちょっと面倒
極端な例でいうと、テレビ収録や映画撮影、雑誌などの撮影は、この手続きが必要です。ただ、場合によってはYoutuberがやるようなものも、この類の許可が必要になるかもしれません。
上記はあくまでも「パフォーマンス」のみなので、これを「収録・撮影」の場合は、ちょっと注意が必要です。
もちろん、ちょっと誰かにスマホで撮影をおねがいする程度なら大丈夫かもしれませんが、スタンドをおいて、そこにスマホやカメラを設置して、照明もつけて・・・となると、別の申請が必要になることもあります。
これになると「Apply for filming or photography」にあたりますので、この内容をしっかりと確認して申請の手続きをしましょう。
撮影の規模によって、申請料金がかかります。
また、COVID Safe Plan、並びに Public Liability Insurance (一般損害賠償責任保険)も用意しなければなりませんので、結構大変ですね。。。