長期滞在を見据えてどのビザでオーストラリアへ?

様々なビザの選択ができる可能性があるのもオーストラリア。どのビザでオーストラリアへ行こうか、迷ってしまうこともあるでしょう。そして、中にはいずれは長期滞在・永住まで視野に入れている方もいらっしゃることと思います。

今日はどんなビザでオーストラリアへ行けばよいのか、いろいろな可能性を一緒に考えていきましょう。

1.基本は3つ

最初から永住権というのは、よっぽど条件が超運よくそろってないとできないでしょう。なぜなら、結婚以外では、オーストラリアでの実務経験が求められるケースがほとんどだからです。

なので、最初にオーストラリアへ行くには、まず以下の3つのビザが基本になります。

 

・ワーキングホリデー

・学生ビザ

・ETA(観光ビザ)

 

ほとんどの方がワーホリか学生ビザでしょう。語学学校へ行く場合もワーホリを選ぶ方がほとんどです。

ワーホリも17週間まではフルタイムで学校へ行くことが可能です。初めから半年とか1年とか、長期で学校へ行くことを検討されているなら、学生ビザを選ぶこととなります。

ただ、ワーホリで最初に行って、途中でどうしても長く学校に通いたくなった、という場合は、現地で学生ビザへ切り替えなくてはなりません。

また、たまにあるのですが、学生ビザで学校へ通うつもりだったけど、ビザが下りるのが間に合いそうにない、という方が、最初にETAでオーストラリアへ入って、現地で学生ビザへ変更するというパターンもあります。

ETAも3カ月までは語学学校に通うことができます。

ただし、ETAは観光ビザなので、学生ビザになるまでは就労は禁止されています。

そして、ワーホリはセカンド・サードワーホリ以外は、(つまり最初のワーホリの場合)必ずオーストラリア国外から申請しなければなりません。

 

2.オーストラリア内でビザ延長

最初は長期滞在のつもりがなくても、やっぱりもっと長く滞在したい!という方も多いと思います。

まずは、学生ビザ→ワーホリはオーストラリア国内では不可能なので、予め覚えておきましょう。

 

多くのパターンが、やはりワーホリ→学生ビザですね。

もしくは、ワーホリ→セカンドワーホリ→(サードワーホリ)→学生ビザも多いでしょうか。

このパターンは現在ではさほど難しくはないかと思います。

 

次に、学生ビザ→学生ビザのパターン。

これも可能と言えば可能ですが、ちょっとここ数年の間にハードルが高くなりました。

例えば、語学学校→専門学校→大学→大学院のように、どんどんレベルアップした教育機関へ行くなら、ほぼ問題なしです。

が、専門学校→専門学校のようなパターンでのビザ延長は厳しくなりました。

原則、学生ビザで滞在をつないでいくなら、より学位の高いコースへ行かなければならないからです。

そして、ビザ申請の際も、なぜ再び学生ビザでその学校で勉強しなければならないのが、きちんとした理由を書かなければならなくなりました。

申請作業に慣れているビザコンサルタントでさえも、1つの学生ビザの申請完了まで2時間はかかるそうです。

 

最後にワーホリ、または学生ビザ→永住権のパターン。

ワーホリや学生ビザの間ですでに様々な経験を積み、条件がそろって入れば、このパターンもあります。

(僕の場合はワーホリ→学生ビザ→永住権)

ここで注意点は、永住権申請は、書類が受理されてから結果が下りるまで1年前後はかかることが多いです。

その場合、前のビザは切れてブリッジングビザAとなりますが、このブリッジングビザは、原則前のビザの条件が適用されます。
(つまり僕の場合は学生ビザの条件)

つまり、ブリッジングビザの間は学生ビザの条件下で就労するということです。フルタイムでは働けないのでご注意ください。

しかし、パートナービザ申請の結果待ちとなっているブリッジングビザなど、フルタイムで働けて、かつメディケアも申請可能というケースもありますので、ビザ弁護士などに必ず確認してくださいね。

 

僕の場合は、学生ビザの間で勉強したことを生かして永住権を取得したわけではなく、学生ビザで時間稼ぎをして、その間で別の仕事の経験を積み、それで永住権へなんとか持っていけたという感じですね。

 

3.永住を視野に入れた滞在計画

最初から永住を視野に入れている場合、事前の準備・計画は重要になってくるかと思います。

オーストラリアに限らずですが、住みたい国の永住権取得に必要な情報を調べ、それに沿った大学での専攻を選び、仕事を選んで実務経験を積み・・・ということができれば理想でしょう。

または、これは運頼みですが、極力オーストラリアに長く滞在できるビザ選びをして(ワーホリ→セカンドワーホリ→学生ビザなど)、その間で永住権の道が開けそうな方法を探る、などもよいかもしれません。

こちらの記事もご参考なれば幸いです。