オーストラリアにワーホリや学生ビザで来るなら、誰もが必ず目にする言葉ですね。
そうです。就労可能の条件が含まれているビザを持っていれば、必ず申請しなければならないもの、それがタックスファイルナンバー(Tax File Number)ですね。
このブログでも簡単に申請方法をご案内しますが、タックスファイルナンバーにまつわる余談や見落としがちな注意点などを書いていきますね。
1.そもそもタックスファイルナンバーってなんで必要?
ビザの種類にかかわらず、$1でも収入があれば、それがつまり銀行の利子でも、オーストラリア税務局(ATO – Australian Taxation Office)が定めた税率に従って、納税の義務があります。
各労働者の納税状況をATOが管理します。その管理番号のようなものが、このタックスファイルナンバーとなります。
各雇用主はみなさんのお給料を管理し、そのお給料に応じて国へ税金を納めなければなりません。当然のことながら、その際にタックスファイルナンバーをお知らせしなければなりません。お仕事が決まったら、その会社の人事部や会計の人へ、Tax File Number Declaration Form を書いて提出することになります。
Tax File Number Declaration Form の入手方法・記入例はこちらから
オーストラリアについたら、なるべく早めのこのタックスファイルナンバー申請の手続きを済ませてしまいましょう。
2.タックスファイルナンバーがなかったらどうなるの?
みなさんのビザが働けるものであれば、タックスファイルナンバーがないからと言って働けないわけではないですし、特に罰則のようなものがあるわけではありません。
しかし、タックスファイルナンバーがないと、税務局からの各種サービスが受けられません。例えば・・・
- オンラインで確定申告(タックスリターン)ができない
- 最高の税率を支払わなければならない
- 政府からの様々な金融的な支援が受けられない
- ABN(オーストラリア・ビジネス・ナンバー)の取得ができない
などの不都合が発生します。
例えば、本来ならば免除される(確定申告時に帰ってくるはず)の税金も支払わなければならないこともあります。
もし自分で何かしらのビジネスを始めたい人、もしくは個人事業主(Solo Trader)のような仕事をする方(Uber Eatsなど)はABNの取得が必要ですが、これも申請できないようです。
ATOのホームページ(以下抜粋です)にも、このように記載されています。
You don’t have to have a TFN, but without one you pay more tax. You also won’t be able to apply for government benefits, lodge your tax return electronically or get an Australian business number (ABN).
いずれにせよ、オーストラリアに住んで少しでも働く可能性があるなら、必ず申請しておかなければならないでしょう。
3.申請時に注意すべきこと
タックスファイルナンバーの申請はATOのホームページからオンラインで行います。
ときどきタックスファイルナンバー申請のためにGoogleなどで検索すると、全然違うホームページへ飛んでしまう方もいるようです。
タックスファイルナンバー申請は無料です。お金がとられることはありません。
たまに間違って有料サイトなどから申請して、しかもきちんと申請できていなかった・・・という方もいますので、申請前に、そのホームページがATOのものかどうか、必ず確認をしてから手続きを進めていきましょう。
このURLです:https://www.ato.gov.au/individuals-and-families/tax-file-number
ポイントは、「ato」「gov.au」があるかどうか
リンク先のURL をよーく確認しましょう。
このページの「Apply for TFN」⇒「Foreign passport holders, permanent migrants and temporary visitors-TFN application」からスタートします。
4.申請方法
では早速、申請方法を見ていきましょう。
もちろんすべて英語ですが、とても簡単です。安心してくださいね。
それでは、申請前に以下のものを手元に用意しておきましょう。
- パスポート
- 手紙が受け取れる住所
- オーストラリア携帯電話番号
準備できたら、ATOのホームページから申請を開始しましょう。
申請方法は、こちらをご参考になさってくださいね。
過去のものとはなりますが、入力内容はほぼ同じですので、参考になるかとは思います。
⇒ 申請マニュアル
ATOからの連絡先を、どんなに英語に自信がなくても自分(Meにする)にしたほうがよいというのは・・・
- 第三者を通すための理由を説明しなければならない
- 自分のところに直接連絡が来ないので、必要な連絡事項を知るのが遅くなる
- 普通はATOから連絡が直接来ることは滅多にない
- 万が一連絡が来てわからなくても、そのときに誰かに助けてもらえばよい
というわけで、いろいろと逆に面倒なので、Me を選んでおきましょう。
5.タックスファイルナンバー申請後は・・・
マニュアルにもありますが、28日以内にお手紙で手紙が届きます。
お仕事自体はすぐに始めても問題ありませんが、もしタックスファイルナンバーが届く前にお給料日が来てしまった場合は、おそらくそのお給料は次回へ繰り越しになると思われます。
もし28日以内に届かない場合はATOへ連絡しなければならないのですが、僕も実は届かなかったので、直接ATOのオフィスへ行きました。
その時に聞かれたのが、以下の3点です。
- パスポート情報
- 郵便が届く住所
この2つだけで、その場でタックスファイルナンバーの手紙を発行してもらい、渡してくれました。
でも、申請ページの最後に出てくる受付番号も伝えられるようにしておくとよいでしょう。
オーストラリアに住むものとして、公的手続きはしっかりとしておきたいものですね!