オーストラリアでもワクチン接種が急加速し、1回目を終えた人は80%超え、2回目を終えた人も50%を超えてきました。ロックダウン解除、そして国境再開となる2回目ワクチン完了80%の基準まで、いよいよカウントダウンとなりましたね。
さて、オーストラリアのコロナワクチンはファイザーとアストラゼネカ社のワクチンが2代巨頭となっていますが、その副作用はいかがなものか?副作用が怖くてなかなか接種へ踏み切れない人も多いかもしれませんね。
僕は日本出張前にはファイザーを、そしてウチの嫁は先日アストラゼネカで、これで2人ともコロナワクチンが完了しました。2人の副作用の出方も違っていていましたので、今日はその違いをご紹介しますね。
1.なぜファイザーが人気?
ファイザーが人気というよりも、アストラゼネカの評判が最初よくなかったせいですね。当初から血栓などで体調が急に悪化したり、過去に病気があった人はなくなってしまったりというニュースが顕著だったのがアストラゼネカだったからです。
だったら、ファイザーに行きたくなりますよね。
とはいっても、ファイザーだって同じ事例はあったのですが、なぜかアストラゼネカほどメディアでは取り上げられていなかったような気がします。
2.なぜオーストラリアでワクチンが急加速した?
アストラゼネカの副作用で重症となった事例がファイザーよりも多かったため、そしてそれが若い人に集中したことから、しばらくは50歳以上のみ、その後は60歳以上のみしかアストラゼネカの使用は不可とされました。
そして今年の6月半ばくらいまでは、オーストラリアの各州の新規感染者が0~数人程度だったので、ワクチンに関してはずっと政府は後回しにしていたのです。
しかし、その後NSW州でデルタ株感染が急激に増え、それがお隣のVIC州までに広がり、現在は今まででいちばん厳しいロックダウン体制がとられています。
過去は2週間~1カ月程度のロックダウンで感染者は抑えられてきましたが、ロックダウンが始まって2カ月が経過しても、感染者は減るどころか増える一方で、一時は1500人を超えることもあり、今でも毎日10人前後の死者をNSW州では記録しています。
VIC州でもその数は減ることなく、日々増加傾向で800人近くまで感染者が増えてしまいました。
ロックダウンが長引くにつれ、アンチ・ロックダウンの人たちのデモも増えてきました。
このことから政府はコロナ対策の方針を変え、ようやくコロナと共存の道を歩むことを決め、そのためにワクチン接種率を上げることの対策をやっと考え始めたわけです。
そこで、有り余っているアストラゼネカ社のワクチンを18歳以上への適用をようやく可能にしたことにより、若い世代へもワクチンを供給できるようになったのです。
今まではほぼファイザーしかなかったので圧倒的にワクチン量が足りなかったのですが、アストラゼネカが接種可能になったことで、ワクチンを受けられる対象が拡大できたのです。
そして現在では、日本でおなじみのモデルナのワクチンも承認されたので、接種できる世代はさらに拡大されました。
3.副作用の違いは?
では、現在オーストラリアのコロナワクチン2代巨頭となっているファイザーとアストラゼネカですが、その副作用はどのような違いになっているのか?
僕と嫁の副作用でその違いを比較してみましょう。
【僕:30代前半でファイザー社ワクチン】
1回目の接種時
・打った当日の夜から腕が痛くて上がらない。これが翌日まで続いた。
・それ以降はなにもなく、体調もまったく問題なし。
2回目の接種時
・1回目からちょうど3週間後に2回目を接種
・1回目と同様、打った日の夜くらいから腕が痛くて上がらない。
・打った翌日は悪寒とだるさが激しく、とにかく寒気が止まらない。どういうわけか熱は平熱だったが、その日の夜は完全にダウン。仕事から帰って速攻ベッドへ。その日の夜は大汗をかいてシーツがびっしょりだった。。(嫁へ、、、ホントにごめん><)
・その翌日はびっくりするくらい、すっきり元気になった。
【嫁:20代後半でアストラゼネカ社ワクチン】
1回目の接種時
・どうしようもないだるさに襲われて、通常の生活は送れないほど。そこまでの高熱は出なかったが、熱っぽさはあって、ちょっとひどい風邪を引いた感じ。
・翌日は完全ではないがだいぶ回復した模様。3日目はほぼ全快だった。
2回目の接種時
・1回目接種から4週間後に2回目を接種
・接種した夜は少しだるさが出たものの、1回目に比べるとほぼ副作用の影響は見られない様子。
・2日目も様子を見たが、腕の痛みは少し残るものの、通常通りで普通に元気だった。
この結果を見ると、ファイザーは2回目、アストラゼネカは1回目のときに副作用が強く出るようですね。
もちろん、人それぞれですので、誰しもがこうなるわけではないですが、僕等はこのような副作用が出ました。
4.結局どっちがいいの?
未だファイザーが若干人気がありますが、僕の個人的な意見としては、どちらでもよいと思います。副作用の違いや効力の若干の違いはあれど、確かなのは、どちらのワクチンも、コロナにかかっても重症化を抑えてくれることは間違いなさそうです。
ロックダウン解除や国境再開というのもありますが、それよりもまずみなさん自身がコロナにかかっても重症化しないようにするためにも、拠無い事情がなければ、ワクチン接種はお勧めしたいですね。
ワクチン接種は強制ではないですし、どうしても健康上の理由などでワクチンを打てない方もいらっしゃるでしょうが、打てる状態ならば、打っておくほうがよいかと思います。
副作用が怖い方もいらっしゃるでしょうが、いつもの風邪をひいた感じなので、数日もすれば元気になれる確率が圧倒的に高いですので、持病などがない限りは、安心して接種できると思います。
心配な方は、まずは主治医などに相談の上、接種OKであれば、ワクチンを打っておきましょう。