上手に英語をしゃべるには、やっぱりある程度発音も大事だと思います。正しく発音されなければ、相手に聞き取ってもらえないですし、なるべく聞きやすいって思ってもらえるほうがコミュニケーションも円滑に進みます。
1.まずは各単語のスペルを確認
1つ1つの単語の発音の特徴を把握するためにも、まずはスペルを確認しましょう。日本人特有の片仮名発音では、どうしても限界があります。僕もカナダ・オーストラリアでスペルがわからず、雰囲気の発音でしゃべったことがありますが、まったく理解してもらえないこともよくありました。
単語を効率的に覚えることにもつながりますので、スペルがあいまいであれば、しっかり確認しておきましょう。
例えば・・・
・Summer
・Thousand
片仮名で書けば、「サマー」と「サウザンド」ですよね。
どちらも日本語発音では同じ「サ」ですが、英語の発音はまるで違いますよね。
ご存じの方も多いと思いますが、「Th」の発音は、舌を上下の歯で軽く挟んでから発音します。
まぁこれは仮に両方とも片仮名英語の「サ」で話しても理解してもらえるとは思いますが、文脈や単語によってはそうもいかないものもありますので、正しいスペルと、それに応じた正しい発音を心がけましょう。何度も練習していれば慣れてきますので、苦になるのは最初だけです。
2.アクセントも確認
アクセント、つまり単語のどの部分を強く声に出せばよいのかも意識しておきましょう。
これもマスターしておくと、文章として英語をしゃべるときにとても自然に聞こえてきて、相手にとっても聞きやすくなります。
例えば、おそらく受験英語でも定番ですが「Consent」はどの部分を強く発音しますか?
そう、「sent」の部分を強く発音しますよね。
発音記号は「kənsént」となります。
もちろん、おおげさにやる必要はないですが、場合によってはこのアクセントが変わるだけで意味が変わるものもあります。
例に挙げると「Desert」という単語。これは頭の「De」を強く発音すると「砂漠」という意味の名詞になります。
一方、「sert」の「se」を強く発音すると、「見捨てる」や「去る」という意味の動詞になります。
・砂漠の「Desert」の発音はdézərt
・見捨てる/去るの「Desert」の発音はdizə́ːrt
3.一文を滑らかにしゃべることを意識
単語の特徴が理解できたら、次に通常の会話を行う際は、一文を切らずにつなげながら話すことを意識してみましょう。
単語ごとに切ってしゃべっていては、とても聞きづらいですよね。
もしあなたが Would you like coffee? (コーヒーいかがでしょうか?)と聞きたい場合、
「ウッドゥ ユー ライク コフィー?」としゃべるよりは
「ウッジュー ライク コフィー」としゃべるほうが自然です。
こういった感じで、単語と単語の間をうまくつなげて話すので、自然でネイティブっぽくしゃべるコツですね。
英語発音の授業では「Linking」と呼ばれることも多いです。
これを意識すると、かっこよくしゃべることができますよ。
4.日本語と英語の発音の違いを理解
日本語の発音の決定的な特徴は、ほぼすべての発音が母音で終わること。英語をはじめ、他の言語は子音で終わるものも多くあります。
これが日本人の英語苦手の原因の1つともいわれています。
例えば、皆さんはこれをどのように発音しますか?
「Just like home」
苦手な方は、おそらく「ジャスト ライク ホーム」と発音するでしょう。
これを無理やりアルファベッドの発音記号風に書くと、
「Jasuto Laiku Homu」と、こんな発音になってしまいます。
みんな「O / U 」で終わってますよね。
しかし、英語は母音で終わることはあまりないです。なので、自然にしゃべるには、この母音の音を出さないように注意しなければなりません。
Just like home をより自然に発音するには、もし無理やり片仮名で書くなら
「ジャストゥ ライク ホーム」 (発音記号は dʒʌ́st láik hóum)
こんな感じでしょうか。
日本語の母音となる「O/U」を外す意識を持つことが大事です。
特にオーストラリア、僕の住んでいるシドニーでは多民族社会なので、いろいろな方が住んでいます。いろんな国の言語の発音の特徴が混ざっていて、住んで聞いていると結構面白いです。
でも、まずはより自然に滑らかに話せるように努力していきましょう。僕もこんなこと言って、まだまだうまくしゃべれないことも未だにありますので、日々勉強です。