TGAがファイザーのブースター接種を承認

時間がたてば効力が薄れていくことが懸念されているコロナワクチンですが、3回目の接種、いわゆる「ブースター」接種が世界中で上がっていますが、とうとうオーストラリアでも、18歳以上でファイザー社のコロナワクチンのブースター接種をTGAが認可したようです。

※日豪プレス(https://nichigopress.jp/ausnews/212527/)・ABCニュース(https://www.abc.net.au/news/2021-10-27/tga-approves-covid-vaccine-booster-shots-for-over-18-year-olds/100571442)から引用

1.接種から半年で効力が低下

現在オーストラリアで承認されているコロナワクチンは、世界中のニュースの通り、どのワクチンも2回の接種完了から半年が経過したあたりで効力が衰えていくことが確認されています。

そのため、特にコロナ最前線で働く方々の不安な声が持ち上がり、オーストラリアでも3回目接種を行うかどうかが議論されてきました。

他国ではすでに3回目接種を始めているところもあるようですが、こうした医療・薬品関係の承認にはより厳しい規制を敷くオーストラリアなので、なかなか話は進ます。。。実際コロナワクチンの承認も最初は非常に遅く、3~4カ月前までは、世間一般の人たちが打てるワクチンは実質ファイザー社のものしかなかったですからね。

ずっと後回しにしてきて、今回のデルタ株の拡大によって、やっとワクチン普及に本腰を入れたという感じですね。

 

2.18歳以上でファイザー社にてブースター接種承認

10月27日のニュースによると、TGA(オーストラリアの医薬品を管理する組織)が18歳以上の人たちを対象にファイザー社のコロナワクチンのブースター接種を承認したと発表がありました。

ATAGIという組織、正式にはAustralian Technical Advisory Group Immunisationといって、ようするにオーストラリアの予防接種などに対していろいろアドバイスしたり調査したりというような保健の組織ですが、このATAGIからのアドバイスを待っているところだが、オーストラリア政府としては11月8日からブースター接種を開始したいと言っているようですね。

しかしここで問題が。。。

だいぶワクチンが行き渡ってきたとはいえ、現在はファーザー社のワクチンしか承認されていないので、3回目接種のための供給量が足りるのかどうか・・・ですね。

3回目接種よりも、まだ2回目を完了していない人たちへ優先すべきところですので、3回目接種が果たしてどこまでできるのかが、まったくもってまだまだ未知数と思われます。

 

現時点では、高齢者の施設と障碍者施設の入居者で、2回目の接種から半年が経過した人からまずは始めるそうです。

 

3.他のワクチンのブースターは?

現時点ではファイザー社のみですが、以前はアストラゼネカ社や他のワクチンで2回の接種が完了している人でも、3回目はファイザー社ワクチンを受けることはOKのようです。

しかしながら、もしそうなった場合のデータがまだ十分に集まっていないようです。

そして先ほども書かせて頂いた通り、ファイザー社だけではワクチン供給量にかなりの限界があるのも事実です。

本格的にブースター接種を行うなら、他のワクチンについても早急に調査を進め、ファイザー社以外でもブースター接種を承認しなければならないでしょう。

 

4.生活規制への影響は?

ブースター接種が開始されるとなると、もう1つの懸念点は、それが普段の生活にどう影響していくのか。

現在は2回のワクチン接種が完了していないと自由な生活がないですよね。

では、いずれは3回目接種を完了していないと同じようなことになるのでしょうか・・・?

これについては、今のところは影響しないそうです。

つまり、現時点で重要なポイントは、あくまでも「2回」のワクチン接種が完了していれば、買い物や旅行、11月から始まる一部国際線解禁についても問題なさそうです。

僕も6月にファイザー社のワクチン接種が完了しているので、まもなく半年が経過します。

このブースター接種が回ってくれば、できれば受けに行きたいですね。

インフルエンザのワクチンなども毎年行われているように、コロナワクチンも定期的に必要ということですね。