ワーホリや留学である程度長期間過ごせば、おのずと意識はしてくるのではないでしょうか。
もちろん、僕自身も最初は海外移住、つまり海外永住を少しは夢見て最初はカナダへ飛び出しました。
が、カナダではそううまくいかず、結局断念。
そのときは、全然海外での永住について調べることもなく、ただ漠然と渡航しただけだったのです。
1.永住権を目指すのに必要なことは?
オーストラリアに来てから、いろいろな人の話を聞いて、自分でも真剣に調べるようになってからわかったことですが、海外で永住権を取るには、こんな要素が必要だと感じましたね。
- 1.運
- 2.コネ
- 3.個々の能力
どんなにすばらしい才能や技術を持っていても、それを認めてくれる組織やタイミング、オーストラリア政府が国へ貢献してくれると認めるような技術とそのタイミングが合っていないと、永住権は難しいかな。。。と感じています。
オーストラリアで自力で永住権を目指すとなると、大雑把ですが、たぶんこの類になるのではないでしょうか。
- オーストラリアへ貢献できる技術を持っていて、それを証明できること
2.日本人も可能性はある!
僕の印象なのですが、正直なところ、現地オーストラリア人よりも、日本人はじめ、外国人のほうが各分野において高い技術をもっていると感じる場面は多々あります。
例えば、美容院。オーストラリアにも日本人経営で、日本人の美容師がたくさん働いていますが、他より多少料金が高くても、たくさんのローカルの人たちが通っています。
それだけ、日本人のヘアカット技術に信頼があるということです。
接客をはじめとするホスピタリティは、言うまでもなく、日本のおもてなしレベルは間違いなく上位に入るでしょう。
「日本人だから、このお店に来た」
とかいう人もいるくらいですよ。
また、世界中で日本食が食べられるのはなぜだと思いますか?
ジャパニーズレストランを日本人じゃない人がオーナーをやっているようなお店もありますよね。なぜでしょうか?
日本食というだけで、人が集まりやすい傾向にあるからです。
それだけ日本食は世界中で人気ということです。
シドニーの回転ずしも、いつ行っても、夕食の時間帯はいつも満席ですよ。
それだけ日本の料理の技術は評価されているということです。
3.政府は自国民を最優先しなければならない
どうしようもないことですが、自国の国民の利益を優先しなければならないので、外国人が制限なくオーストラリアに住める権利を得るというのは、なかなかハードルが高いかもしれませんね。
例えばある会社がスポンサーとなる場合、会社側としては、原則現地の人を優先して雇用しなければならず、就労ビザを前提として外国人を採用する場合は、「まず現地を人を対象に求人を出したが、条件に合う人がいなかった」「現地の人ではなく、なぜ外国人を採用しなくてはならないのか」を、移民局へ納得させなければなりません。
そして、定められた金額以上のお給料をその採用する外国人へ約束しなければなりませんので、会社にとっては、ある意味大きなリスクなわけです。
もちろん、その人が真面目に働いてきちんと会社の利益に貢献してくれればよいのですが、途中でやめられたり、戦力にならなかった場合は、ものすごい損を出してしまうことになりますので、なかなか外国人を採用するというのは、手を出したがらないのが現状ですね。
4.オーストラリアでの実務経験と実績が必用
しかし、どんなに優れた技術を持っていても、その技術が十分な期間オーストラリアで雇用され、オーストラリアでの実務経験がないと、なかなかビザへつながりにくいのが現状ではないかと感じています。
僕の友人も、こっちの大学院まで出て、オーストラリア政府の必要とする職業リストについて十分に勉強し、知識もあるのですが、それに直結する仕事がなかなか見つからず、さらに当時はコロナウィルス危機というダブルパンチで、さらに仕事が見つからず、自力でのビザが難しい状況でした。
僕の場合は、パートタイムですが、ワーホリのときからずっとそこで雇って頂き、それが学生ビザの間も続き、かれこれそこで数年の実務経験という実績ができ、さらに僕を推薦してくれるとう打診も頂き、推薦状もたくさん頂けたので、まさに運とコネが奇跡的につながったおかげで、今こうして、オーストラリアに住むことができております。
正直、僕は申請した永住権のスキルにおいて、その道のプロではまったくありません。平均的な実績と資格しかなかったのですが、たまたまそのときに条件が合致して、こんな状況になった。という感じです。ホントに運がよかったのだと思います。
5.これから本気で海外永住を目指す方へ
この記事を読んで頂けている方々で、もし皆さまが大学生、あるいは高校生など、まだまだこれから社会人となる方で、今、本気で海外永住を目指すのであれば、今すぐにそれを意識して進路を決めるほうがよいでしょう。
住みたい国の永住権の条件を調べ、それにあった分野の勉強をしてその資格を取り、その分野で就職をして、日本で実務経験を積んでみるとよいかと思います。
その後ワーホリやその他何かしらの働けるビザで渡航し、日本での実務経験を武器に就活して仕事を見つけて、その国での実務経験を積んでいくと、永住権申請時に有利な書類を作成できる材料になるかもしれません。
ただ、ビザのルールは頻繁に変わります。たとえ何年もかけてそこまで準備しても、ビザを申請する前にルールが変わり、それまでやってきたことが水の泡となってしまう可能性もあります。。。
住みたい国のビザ事情としっかりと調べ、専門家の意見をきちんと踏まえた上で、本気で永住を目指したいというのであれば、早めに行動に移すにこしたことはないかと思います。
そんなリアルは事情も踏まえ、永住に必要な要素として「運」がいちばんかな、と僕は思いました。
永住したいという方はたくさんいらっしゃることと思います。少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。