英語力をあげるには留学がいちばん早い!と思われがちですが、実際のところどうなのでしょうか?確かにそれは間違いではないですが、なかなかそううまくいかないときもあります。シドニーやその前のカナダ時代でもいろいろな方をお会いして、その方々の例を今回はご紹介していきますね。
1.わずか3カ月で会話が成立するようになった人
僕も語学学校時代がありましたら、そのときはある程度はすでに勉強していたので、ビジネス英語クラスにいました。同じ時期に、日本人の方で一緒に入学した人が、いちばん下の初級クラスで勉強していました。
ホントに最初は大変でした。学校内はもちろん英語のみなのですが、この人とはまったく会話ができなかったのです。レベルとしては、過去形すらわからないような人でした。
えっ、マジ? と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、語学学校にはこのような方々は特に珍しくなく、普通ですね。
なので、最初の苦労は僕へも痛いほど伝わってきました。
ただ、この人の圧倒的に高い能力により、わずか3カ月後には普通に日常会話なら問題なく意思疎通できるようになってしまったのです。
とにかくおしゃべり。
本当によくしゃべります。そして、学校終わりもしっかりと宿題をこなし、週末は僕は図書館で課題をやっていたのですが、一緒にするようになりました。毎週この自主学習も欠かさず根気よく続けていましたね。
しゃべって、わからないことが出てきて、その都度覚えていく・・・この繰り返しです。
で、いつのまにか、普通にクラスでも学校での飲み会などでも、クラスメイトや先生とぎこちないながらも普通に会話できてるし、新しい現地ローカルの友達もできたみたいで、なんだかとっても輝いて見えました。
2.1年いてもまったく英語が話せない人
さて、お次はその逆で、長期間海外滞在してもほぼほぼ話せない人の例です。
予想はつくかもしれませんが、この人は学校もさぼりがちで、とりあえず退学にならない程度に来るくらいで、普段も日本人の人たちと付き合ってばかりで、ほとんど英語を話すことなく海外生活を送っていた人です。
これだと、住む場所がちょっと変わっただけで、日本にいたときと何も変わらないですね。
日本人の方々と過ごすことは決して悪いことではありません。むしろ、僕らにとっては必要なことだと思っています。
英語の勉強の際には、付き合い方や過ごし方を考えなければならない、ということですね。
3.周りの環境による
もし周りに日本語ができる人がまったくいなく、すべて自分で生活をしていかなければならないような状況だったら、ほぼ間違いなく英語力はあがるでしょう。
なぜなら、英語を理解しないと生きていけなくなると実感するからです。
そこまで追いつめられると、ものすごく必死になりますよね。必死に調べて勉強して、嫌でも会話力・コミュニケーション力はついてくると思います。
とはいっても、ある程度の英語の基礎知識や海外でのトラブル対処などに心得がある人、もしくは相当な肝っ玉が座っている人であれば、これは可能ですが、普通の方で初めて本格的に英語を学ぼうとする方にとっては、これはかなり酷で、不可能に近いと思います。
そのために留学エージェントがあり、日本総領事館があります。
4.ストレスを抱えすぎたら危険
頑張りすぎも危険です。
完全英語環境下に自らの身を置くのは、確かに英語上達の近道ではありますが、人間だれしも壁にぶつかります。
そのときに精神的にまいってしまい、留学どころではなくなり、家族が緊急渡航して助けに行く・・・なんてことも実際にありました。
なので、日本人コミュニティの大切がここにあります。
こういったときに、同じ境遇の日本の方と話をして、情報交換をし、交流することで、気持ちも徐々に楽になっていきますし、新たな発見も出てきて逆により充実した海外生活を送ることもできます。
特に留学初めて・英語の勉強も初めてという方は、あまり田舎地方ではなく、比較的日本人コミュニティの多い都心部への留学がよいかもしれません。
本当に困った時に助言を求めることのできる人、手助けをしてくれる人は、やはり同胞の日本人の方でしょう。
上手にこういったコミュニティに参加して、上手に付き合っていけば、英語力も上げられる生活となりますし、また日常生活もより充実していきます。
早く国境が再開してほしいですね。