NSW公共交通機関ストライキについて

年に1~2回くらいは起きるNSW州公共交通機関のストライキ。大部分のサービスが停止してしまうため、僕らにとっては大きな痛手です。そもそもなぜこんなことを彼らはするのでしょうか。

1.労働条件はそんなに劣悪?

労働条件の改善を求めて起こされるのがストライキなのですが、今回はNSW TransportがNSW州政府へ対しての労働環境の改善を求めているようです。

昨日の電車全面運休、そして本日も引きつづき大幅な電車の遅延・サービス減となっています。

 

そんなに労働環境は過酷なものでしょうか?

バスはともかく、電車は24時間運行ではないですし、今年から全体の運行の数を減らしているため、そこまで劣悪な環境でないようにも思えます。

実際のところはどうなのか、その詳細までは僕ら一般人側にはわからないですが、個人的に思うのは、一般企業よりは、まだまだNSW Transportのほうがはるかに良いような気がします。

 

こうした職業は、実際の職員は部署によっては24時間体制での勤務になるでしょうから、そこは大変だと思います。僕もそうした仕事を日本でしてきたので、その気持ちはわかっているつもりです。

しかしながら、まず給料の面でいえば、彼らは僕等のような職場に比べると、少なくとも1.5倍~2倍以上のお給料はもらっているのではないでしょうか?

新人1年目でも、おそらく$60000前後の年収になっているはずです。

 

給料だけでも、他の一般企業とは桁違いなはずです。なので、逆にNSW Transportへ転職する人も多いのです。

 

では通常業務は、どこまで激務なのでしょうか?

コロナの影響で、公共交通機関の利用者が激減して、そのせいで運賃の値上げが早くなっているのはまだ理解できますが、現場の職員はそんなにも劣悪な労働環境なのでしょうか?

 

本当に運転士が足りないというのであれば、運行数を減らせばいいだけの話です。完全に止める必要がどこにあるのでしょうか?

また、駅で勤務している駅員さんたちの勤務態度はどうでしょうか?

普通にプラットホームでスマホをいじりながら仕事している人もよく見かけます。

そんなんで、安全に乗客の誘導ができるものでしょうか?

 

また、代替えバスなどの案内も、正しく理解せず、間違った案内をする人も多いです。

一度何度もたらい回しにされ、間違った爺さんのようなスタッフへ間違いを指摘したところ、逆切れされました。

 

所詮、NSW Transportのスタッフは、この程度のレベルです。

 

裏で何が起こっているのかはわかりませんが、少なくとも、一般人からはこのように見えています。

 

2.ストライキの影響

事前にストライキ情報がわかる場合がほとんどですが、先日のようにいきなりストライキなんてこともあります。

 

まずは、今回のように運行停止をしてきます。

たまたま今回は代替えバスが出ていますが、それも限りがあるので、通学・通勤には非常に大きな影響を及ぼします。

 

また、バスのストライキでよくあるのですが、運行はするのですが、わざと乗客から運賃は取らないという、雇用主への嫌がらせのような行為をすることもあります。

 

ホームページでリアルタイムにきちんと運行情報が反映されればいいのですが、現場に行かないとわからないこともありますので、ストライキの情報がわかったら、いつもより倍は余裕をもって行動しないと・・・ですね><

 

3.ストライキの矛盾

NSW Transport側としては、「安全に運行できる状態ではない」と言っているものの、「運転士はすぐに出発できる用意はできている」とも言っています。

これ、変な話ですよね?え、安全に運行できないのに、なんで出発準備ができるの?

 

また、運行停止としながらも、チャッカリ代替えのバスだけはきちんと用意しているわけです。

なんだかんだいって、とりあえず最低限の勤務はきちんとしているのですよね。

これ、ホントにストライキの意味があるの?

この中途半端なところが、よくわからないですね。

 

もしかしたら、公共交通機関の運営に対して、ストライキを行うときは、このように代替えも用意しなければならないという法律があるのかもしれませんが。。。

 

いずれにせよ、こういう中途半端なところが、僕ら利用者側にとっては迷惑な話です。

公共交通機関は、人々の生活を支えているため、絶対になくてはならないものなので、どんなにみんなが不満を持っていても利用せざるを得ないので、会社としてなくなることはありません。こうしたある意味「弱み」を僕らにとっては握られているのかもしれません。

 

そのせいでしょうか。最近は運転の練習をしている教習車をよく見かけます。

車も非常によく売れているそうです。

 

この機会に、本格的にオーストラリアで車の運転も検討してみてはいかがでしょうか?

車の運転の練習がしたい!