オーストラリアには毎年40万人以上の日本人の方がいらっしゃいます。ワーホリでいらっしゃる方も日本からは毎年10000人ほどです。(コロナ前)オーストラリアの各日本レストランの要となっていたワーホリの方々が一気にいなくなってしまったため、今深刻な労働力不足の状態です。
1.ロックダウン後の日本レストラン
ロックダウンが終わり、店内の人数制限はあるものの、ほぼ通常通りに営業再開できる状態にはなりましたが(VIC州以外)、このコロナ危機のせいでほとんどのワーホリの方々が帰国を余儀なくされてしまいました。中には学生ビザへ切り替えるなどして滞在延長をされる方々もいらっしゃいますが、日本レストラン(Japanese Restaurant、日本のワーホリメーカーの間では俗にジャパレスと称されますが)のスタッフも大幅に減ってしまう事態となりました。
十分に営業できる資金や来客は見込めるので、それを捌けるだけの人員がいないのです。そのせいで、無念の閉業に追い込まれたレストランも多々あります。
日本人向け求人サイトを見ても、その内容のほとんどがジャパレスからの求人です。
シドニーはコロナが徐々に落ち着いてきた傾向もあり、特にディナーの時間帯は店内の席が満席というところもよくあります。
十分な社会的距離確保のため、どのお店も席数を減らしてはいるので以前のようなごった返しの状態ではありませんが、それでもスタッフの人数は足りず、ホールもキッチンも現在残されているスタッフへの負担は相当なものです。
2.Jobkeeper Payment減額後
明日の9月25日(金)より(この記事を書いたは9月24日です)、Jobkeeper Payment支給額がフルタイムワーカーで2週間$1500⇒$1200へと減額されます。僕らもその金額を超えないように勤務しなければならないため、来週から勤務日数が1日減ります。
そのため、ずっと探していた空き時間にやるバイトがようやく見つかり、すでにスタートしてます。
このこともあり、各レストランも空き時間に気軽に働くことができるような体制をとって、少しでもスタッフ採用できるように積極的になっています。中には週1~2回からでもOKと謳っているところもあるくらいです。もしくは時間にすごく融通がきくように配慮しています。
JobKeeperで生活している人は、様々な理由からその仕事を離れることができず、なので空き時間でバイトをしなきゃという方が多いです。その事情をくみ取って、特にジャパレスでは融通がきくようにして、積極採用を行っているようです。
3.今後のジャパレス
日がたてば、今後さらに帰国しなければならない人も増えるため、各ジャパレスはさらに人員不足の危機に陥る可能性があります。
そうなると、閉店を余儀なくされるお店も増えてくるかもしれません。
ただ、留学生の受け入れはワーホリや一般観光客よりも早めに実施される可能性は高いため、いったん学生ビザの方々の渡航が解禁になれば、少しはこの労働力不足も解消されるかもしれません。
もう一つの大きな問題点は、僕のように国境が開かないから仕事がなく、バイトをしているという人も多いので、国境が開いて僕らの本業もフルタイムに戻れば、当然バイトもやめなければなりません。この時期になったら、一斉に大勢のカジュアルスタッフがいなくなることになり、これもまた一時的に深刻な労働不足になる恐れもあります。
とはいっても、今は僕らも何かしら働かなければなりませんし、国境が開いたら本業に本格的に戻らなければならないので、本当に申し訳ないですがこれは致し方ありません。
僕としては、やはりダブルワークは自分の生活に支障を多かれ少なかれ、やはり影響はしてくるので、フルタイムに戻ったら、本業1本にまた絞ることになってしまいます。