JobKeeper終了の影響

いよいよオーストラリアのCOVID対策による雇用保護の要、JobKeeper制度が今月で終了します。僕も先日、とうとうJobKeeperの支援が終了し、この先お先まっくらです。

1.国内経済は回復しつつあるのものの・・・

飲食店や各サービス業がかなり制限が緩和されているのもあり、確かに国内の経済状況は回復しているように見えます。

しかしながら、観光大国でもあるオーストラリアは、旅行や留学関連の事業がビジネスの大部分を占めているのも事実。

以前国境が閉鎖され、各州もいつロックダウンされるかわからない不安の状況下で、旅行に行こうとする人は未だ非常に少ないです。

オーストラリア政府は航空券半額キャンペーンなど、それなりの対策を打ち出してはいますが、それでもいつ突然ロックダウンになるかわからない不安定な状況で、積極的に旅行する人はいません。これは本当に無意味と言っても過言ではないでしょう。

「観光業界だけでもJobKeeperを続けるべき」との声も上がっていますが、モリソン首相は打ち切りをはっきりと発表しています。

 

2.4月から3万人以上が失業

またまた日豪プレス経由で申し訳ないですが(https://nichigopress.jp/ausnews/204498/)

The Sydney Morning Herald(https://www.smh.com.au/business/the-economy/jobkeeper-cliff-sydney-braces-to-lose-30-000-jobs-as-wage-subsidy-scheme-ends-20210326-p57eb1.html)

によりますと、

JobKeeperが終了した後は、失業者が一気に3万人以上に膨れ上がるとみられています。

そのニュースからは、ブルーマウンテンズの名物でもあるシーニックワールドでも、さらにスタッフを100人弱減らさなければならないようです。

正直なところ、これまで多くの金銭的な支援を続け、厳しいロックダウンが続きますが、オーストラリアの新規感染者が非常に少なく抑えられているという結果は、他の国と比べてとても評価できるところだと思います。

もちろん、これ以上国の借金を増やすわけにもいかないこともわかっていますが、せめて未だ国境閉鎖の影響を受けているところだけでも、もうちょっと支援を続けてほしいかな・・・とも思っているところです。

 

3.QLD州のロックダウンでさらに追い打ち

残念なことに、ブリスベンでまたクラスターが発生してしまい、現時点でローカル感染10人以上に広がったことから、3日間のロックダウンが始まり、さらに各州もQLD州との州境を即閉鎖しました。

QLD州はグレートバリアリーフをはじめとする観光の主要スポット。またこれで旅行意欲がなくなってしまい、観光業界が廃っていく一方です。

ワクチン接種がもっと進んでいけば、ロックダウンも減るでしょうけど、ともかく今は引き続き感染防止に努めていくしかないですね。。。