9月24日にStudy NSWのホームページにて、今年の12月中にNSWへ留学生を呼びもどす計画を発表しました。大学・大学院の学生が優先となりますが、元々8月に施行予定だったこの計画が、とうとうスタートできる可能性が高くなりました。
1.この政策について
オーストラリアへ留学に来る学生のうちの約38%はNSW州の学校を選んでいます。2021年9月の時点で、約58000人の留学生がNSWの学校へ戻れずにいるそうです。
元々この計画は今年の8月ごろから開始される予定でしたが、コロナのデルタ株の拡散により、今まででいちばん厳しいロックダウンが行われており、いったんは保留となってしまいました。
しかしながら、オーストラリアがコロナ対策の方針転換をし、コロナと共存する方向性への政策として、新規感染者ではなく、重症者に焦点をあて、ワクチン接種率を持って国境を再開させる準備をするようになったことから、この留学生を呼び戻す政策も再開されたと思われます。
2.いつから開始される?
現時点では2021年、つまり今年の12月初旬ごろと発表されていますが、今後のコロナの状況と政府の判断により前後する可能性も考えられますので、常に最新情報を入手するように心掛けましょう。
3.戻れる条件とは?
さて、いちばん気になるポイントですが、主要な条件は以下のようになります。
・2週間ごとに最大で250人までの留学生がNSWへ戻れる
・TGA(オーストラリア保健局)が認可しているコロナウィルス用ワクチン2回の接種が完了していること
・シドニー大都市圏に設置された留学生専用の施設にて14泊の隔離が必要
今回の計画がうまく進めば、留学生受け入れ人数も増えていくと思われますが、やはりオーストラリア人・オーストラリア永住者の帰国が第一優先となりますので、しばらくは隔週250人で実施されていくでしょう。
また、必ずワクチン接種を2回完了している必要があります。ワクチンも、TGAが認可しているものでなければなりません。現時点で(2021年9月25日時点)で、TGAが認可しているワクチンはこれらのようですね。
・SPIKEVAX (Sponsor: Moderna Australia Pty Ltd)
・COVID-19 Vaccine Jassen (Sponsor: Janssen-Cilag Pty Ltd)
・VAXZEVRIA/AstraZeneca (Sponsor: AstraZeneca Pty Ltd)
・COMIRNATY – BNT162b2 [mRNA] (Sponsor: Pfizer Australia Pty Ltd)
今後変更になる可能性もありますので、こちらのTGAのホームページで必ずご確認くださいませ。
さらに、他の海外からの入国者同様に、14泊の隔離が義務付けられます。
ただし、これは現在の指定されている隔離用ホテルではなく、シドニーにある留学生専用の隔離施設があるようですので、こちらにて2週間の隔離となるようですね。
まずはHigher Educationからとなりますので、大学や大学院生の方々から開始となりますが、NSWでは1回目のワクチン接種率は80%を超えていますし、2回完了した人も60%近くまで上昇していますので、国境が再開されるまでは時間の問題となりそうですね。
少しずつですが、希望が見えてきました!
※https://www.study.sydney/return のホームページを参考にしています。