あまりお世話になりたくはないですが、緊急時には「000」で警察、救急車、消防車を呼ばなくてはなりません。とはいっても、いきなりそんな場面になったら頭がパニックになってきちんと対応できないですよね。最近はシェアメイト・オーナーとのトラブル、ワーホリ女性を狙った被害、海外に慣れていない留学生を狙った犯罪なども増えています。そんなわけで、今日は「000」の対応一例をご紹介していきたいと思います。
1.警察・救急車・消防車すべて共通の000
ご存じの方も多いかもですが、オーストラリアでは警察・救急車・消防車はすべて「000」へかければOKです。
日本みたいにわかれていないので、緊急時でも思い出しやすいですね。
日本だと、「あれ、119だっけ?110だった?」ってなりますよね。
覚えやすいのはよいのですが、000へかけたときに、何の目的でかけたのかとはっきりと伝えないといけません。
パトカーを呼んでほしいのか、救急車なのか、消防車なのかをまずははっきりと伝えましょう。
000へ電話すると、まずは「どこへ」緊急車両を呼んでほしいのかを聞かれます。
その場所に応じて対応するコールセンターのエリアも変わってくるみたいですね。
なので、 まずは「○○州の○○(サバーブ名)」を言っておくとよいでしょう。
それに応じて、ソッコーで担当地区へ電話が転送され、これまたソッコーで別の職員が応対します。
2.警察の場合
いろいろな犯罪などが起きた場合にももちろん呼ぶことになりますが、いちばん身近であり得るのは、交通事故でしょう。
自分自身が車を運転していて事故に巻き込まれた、もしくは起こしてしまったという場合は、即000へ連絡しましょう。
でないと、保険が下りない可能性がありますし、何かしらで訴えられてしまうこともあります。
なので、ここでは交通事故の事例で考えてみたいと思います。
まずは、「どこで」事故が起きたのかを伝えましょう。
近くにストリート名のサインがあれば、それを見ながら、例えば「NSW、Ultimo、Harris Street」ととりあえず伝えましょう。
近くにわかりやすい建物などがあればベストですが、そうでないときもありますよね。
しかしながら、向こうのオペレーターも目の前のコンピュータで地図を見ながら会話しているので、最低限「○○州・サバーブ名・ストリート名」がわかれば、なんとか場所を特定してもらえることがほとんどです。
そして人に被害がないかどうかを伝えましょう。もしケガをしているなら、併せて救急車の要請も必要です。
あとは、車が運転できるかどうかの状態ですね。運転続行不可能であれば、それを伝えればレッカー車も手配してくれます。(レッカー車はあとで請求が来ますが、Comprehensive Insuranceがあれば、それでカバーできる場合がほとんどです。)
レッカー車がくれば、あとは車を運んでもらうだけですね。
警察が到着した後は、状況に応じていろいろ事情聴取があると思います。警察の指示に従って行動しましょう。
そして次に自分の身に危険が迫っているとき。
まずは、暇なときにいろいろなところへ散歩やプチ旅行でもいいので、少しでもオーストラリアの土地勘を養っておきましょう。
とっさにどこに警察を呼べばいいのかを伝えられるようにするため、自分が今どこにいるのか、をすぐに言葉で言えるように心の中で準備しておくとよいと思います。
とはいっても、本当にパニックの際は、そんな余裕もないかもしれませんね。
電話で「000」をかけつつ、近くのお店や電車の駅などにかけこんで助けを求めるのがいちばん現実的かもしれません。
応答があるまでは、基本警察はかかってきた電話番号に応答を続けることとなっていますので、自分で話せればそのまま状況を伝えて助けを求めればいいですし、近くに協力してくれる人がいれば、電話応対を代わりにしてもらうのもありでしょう。
3.救急車の場合
これもまずは救急車を呼ぶ「場所」を伝えましょう。
そして倒れている人や救急患者の容態を伝え、オペレーターの指示に従って、必要に応じて応急処置をします。
意識があるのかないのか、どこをケガしているのか、動けるのか動けないのか、など、日本で救急車を呼ぶときと会話内容はほとんど同じです。
何かしらの事件性がある場合は、警察の出動も要請しましょう。
4.消防車の場合
あまりこれは遭遇する場面はないかとは思いますが、まずは「火災(Fire)」と伝え、先ほどと同様に火事が起きている住所を伝えます。
火事の場合は建物なので、住所を見つけやすいと思います。「○○州の○○(サバーブ)の○○番の○○Street/Road/Avenue etcの反対側の建物/家がFireだ」などと言えばいいのではないかと思います。
伝えることができるのはこの程度で十分だと思います。あとはオペレーターからいろいろ聞かれるとは思いますが、この情報で消防車は来てくれると思います。
よくみなさんが心配されるのが、「救急車や消防車を呼んだらお金がかかる」ことだと思います。確かに呼べば、保険などがなければ$200くらい、場合よってはもっとかかることもあります。しかしながら、人命がかかっているときはそんなことを言っている場合ではないので、迷わず通報してくださいね。
いたずらで呼ぶわけではないので、人命にお金がかかるとか言っている場合ではありません。お金の話はあとでどうにでもなりますので、こういった場面では、躊躇なく000へ電話しましょう。