安全な国からはホテルではなく自宅隔離

現在は海外からの入国者は強制的に政府が指定したホテルでの隔離が続いていますが、オーストラリアが安全な国と認めたところからの入国者については、今後ホテルではなく自宅隔離で十分との見方を示しました。

1.コロナ対策の規制が徐々に緩和へ

VIC州でも少しずつロックダウンが緩和され、NSW州も徐々に大人数でのイベントなどが開催可能になってきました。

また、最近ではクリスマス前までにはニュージーランドとの国境再開も発表されました。

ホテル隔離は最初こそ各州が滞在費を全額負担していたものの、現在はすべて自己負担となり、どの州も14日間の隔離期間で約$3000(食事込み、子供は$2000くらい)の支払いが必須でした。
また、慣れない、狭い部屋で14日間一切外へ出られない状況は、滞在者の精神をかなり蝕みます。逆に病気になる人も出てくるくらいです。

この異常なまでに高すぎる費用がなくなり、自宅での14日間隔離となれば、だいぶ費用的にも精神的にも健康に過ごせますね。

 

2.安全な国はどこ?

ではオーストラリア政府が定めるその安全とされている国はどこなのか?

これもまだ正式には決まっていませんが、ニュースを見ると以下の国が候補として挙がっているようです。

  • ニュージーランド
  • 韓国
  • 日本
  • デンマーク など

あくまで上記は一例で、実際に候補に挙がっている国はもっとあるようです。

ちょっと驚きなのが、日本がこのリストに入っていること。

あれだけまだ新規感染者数がいるのに、よくこの安全な国のリストに入っているなぁ・・・ちょっと安心しました。とはいっても、現在も1日の新規感染者数は500~600人。まだまだ少ないとは言えない状況です。

 

3.中国人の頑張りを認めている!?

今回のニュースの最後にモリソン首相は中国人の頑張りを認める発言が見られました。

今年2020年の最初、2月~3月にかけては、まだホテル隔離ではなく自宅待機でしたが、その時の様子をモリソン首相は「あの当時は成功していた」と発言し、さらに、特に当時のホットスポットだった中国の武漢の人たちはきちんと2週間の自宅隔離を守っていたとも明言しています。

ホットスポットだったからこそ、今回のコロナウィルスの大変さをいちばんに理解し、しかるべき適切な行動をとれたのかもしれません。

数カ月前のVIC州でのホテル隔離の管理の失敗もかねて、人々の責任ある行動を信じることにしたのかもしれませんね。