オーストラリアでコロナウィルスによる最近の動き

ここ数日の間で、オーストラリアでもコロナウィルス対策においていろいろな出来事がありましたので、それを今日は簡単にご紹介していきますね。前回もちょっとお話ししましたが、オーストラリアではコロナ危機対策に違反する人は容赦ないですし、オーストラリア市民もロックダウンで不満がたまっている人が増えてきています。

1.VIC州で抗議活動続く

1000人~3000人の規模で、メルボルンでロックダウン反対派の人たちによるデモ活動が行われました。

もちろん、これだけの人が集まるのはコロナウィルス対策の法律ではルール違反となりますので、当然ながら警察も出動し、多くの人が逮捕され、罰金刑を受けることになりました。

難しいところですね。抗議活動をする人たちの気持ちもわからなくはないですが、これでまたコロナが広がってしまえば、VIC州は永遠に閉ざされたままです。

仕事も十分にできないし、これだけ行動を制限されればストレスもたまってきますが、400人~500人の新規感染者数が今やっと40人~50人ほどと、約10分の1にまで減ってきたので、1日も早くロックダウン解除されるには、やはりここは我慢しかありません。

僕も旅行・留学業に携わっているので、今仕事時間もかなり減らされ、収入も激減していて毎日がやっとという状況です。

苦しいのは皆同じですので、早く普通の生活ができるようにするためにも、今は病気をしない、相手に病気を移さないという意識で、引き続き協力していくほかはないでしょう。

 

2.VIC州で若干ロックダウン緩和

この大規模な抗議活動を目の当たりにしたのか、ダニエル・アンドルーズVIC州首相は、昨日いきなりわずかながらですが、ロックダウンを緩和することを発表しました。

とは言っても、ほとんど何も変わりはないです。

友人宅へ数人での訪問がOKになっただけです。

しかも、未だホットスポットとされている地域へは緩和は適用されません。

きっとこの抗議活動が少しプレッシャーになって、何かしら動かないとまずいだろうという気分になったのでしょう。

まあでも、まったくどこへも行けないというよりかは、やっぱり友人と会えるのは楽しいですし、良い気分転換になるのではないでしょうか。

また、VIC州のビジネス援助のため、さらに経済援助を追加していくようです。

友人宅が解禁されたので、きっと小規模での宅飲みが今後行われていくことになるでしょう。

 

3.WA州で足環の人?

こちらは西オーストラリア(Western Australia)での出来事です。

実はWA州は、自己隔離違反者に対して、その人の位置情報がわかるように足に発信機をつける制度を定めたのですが、ついにその適用者が初めて出ました。

30代の女性で、NSW州からWA州へ入ったので14日間の自己隔離が必要なのですが、それに違反して罰金$1000を受け、さらにパース内の隔離ホテルへ移動されました。

この違反により、この女性に対してはホテルでの隔離生活14日間は発信機を装着すべきということになり、発信機が足に取り付けられ行動を監視されることになりました。

いやーホントにオーストラリアはコロナウィルス対策違反者には容赦ないですね。

ウイルス拡散防止に、ありとあらゆる手段を、徹底して行ってますよね。

人の動きを止めるのは必要ですが、メルボルンでの抗議活動もあったことですし、人々がかなりストレスが溜まっていることを各州政府も認識した上で、何かしらの対策を立てないと、今後違反者が増加したり、抗議活動も増えていくかもしれません。そしたらまたコロナウィルス感染者が増えてしまいます。

早急な対策が必要だと思われる出来事ですね。