最近は海外渡航前に非常に多くのワーホリ・留学生がキャッシュパスポートを準備してくるようになりました。
でも持ってきてはいるものの使い方がイマイチわからず、僕も過去にたくさん質問を受けたことがありました。
キャッシュパスポートとはいったいどんなものか?そもそも本当に必要なのかを今回は一緒に考えていきたいと思います。
1.キャッシュパスポートとは?
簡単に言うと海外で使用可能なプリペイド式のカードです。使い勝手はMasterのクレジットカードと同じで、オンラインでの支払いや普段の買いものでもクレジットカードと同様な扱いで商品購入の支払いをすることができます。
あらかじめそのカードとリンクしている口座へお金を入れておき(お金をチャージする)、キャッシュパスポートからの支払いはそのチャージされている口座から引き落としされます。
また現地海外のATMから現金を引き出す海外キャッシングも可能です。
支払いの時点での為替レートや手数料が日本円に変換され、その金額がチャージされた口座から決済されます。
口座のお金がなくなってきたら(チャージ金額が少なくなってきたら)、日本にいらっしゃるご家族へお願いして入金してもらいます。
2.クレジットカードとの違いは?
使い方はクレジットカードと全くと言ってよいほど同じですが、キャッシュパスポートはクレジットカードではなく、あくまで事前にカードへチャージしたお金から買い物をしていくもので、その点カードを申請するにあたり審査などはありません。どなたでも申し込むことができます。
日本のみなさんは、SuicaやPasmoを電車だけでなく、それでコンビニなどで買い物もできますよね。極端なことを言えば、キャッシュパスポートもある意味SuicaやPasmoと同じです。
3.メリットとデメリット
メリットは何と言っても審査の必要がないので、誰でも気軽にも申し込みができること。そして仮になくしたり盗難にあったとしても、被害に遭う金額は最大でもそのカードにチャージされた金額だけで、全財産を失うわけではありません。
デメリットとしては、再度お金をチャージするときは日本にいるご家族からの振り込みが必要なこと、そしてチャージ金額がすぐには反映されないため、場合によってはすぐにカードが使えない不便さがあります。
しかしこれはそれほど大きなデメリットでもないので、キャッシュパスポートは持っていて損はないと思います。
4.ワーホリ・留学に際して本当に必要?
もしクレジットカードをお持ちでない場合は、あったほうがよいでしょう。日本でもだいぶカード社会化してきましたが、それでもオーストラリアは日本よりもカード払いのシステムが進んでおり、またオンライン決済する場面も非常に多いです。またオーストラリアの公的機関にて有料サービスを受ける場合、カード払いしか受け付けないところがほとんどです。
またオーストラリアでは様々な場面で複数の身分証明書(ID)を用意しなければならないことがあります。その際、クレジットカードもそのポイントとなります。
まったくカード払いをする手段がない場合は、キャッシュパスポートを用意していくことをお勧めします。
しかし、大学生や社会人ともなれば、クレジットカードをお持ちの方がほとんどではないでしょうか。
今使用しているクレジットカードが海外では使えない、もしくは万が一そのカードが使用不能になってしまった場合の予備が欲しいという場合以外は、特にキャッシュパスポートは不要かと思います。
あまりたくさんカードを持っていっても管理が大変だと思います。
クレジットカードでも、現在はほとんどのカードで海外キャッシングが可能ですし、カードの機能としてはほとんど同じなので、海外で使えるクレジットカードを持っていればそれで充分でしょう。
むしろ何枚もカードを持っていくとついつい使っちゃって早々に金欠になっちゃった・・・なんてこともあるかもしれません。
特に日本の留学会社では、おそらくはビジネスの都合でどうしてもキャッシュパスポートを勧めなければならない事情をもっているところもあるようで、多くのところでキャッシュパスポートの案内・おすすめをされると思いますが、無理に申し込む必要はありませんので、よく考えた上で、本当に必要と思ったら申し込みをしましょう。