先日シドニー内のホテルをいくつか仕事で訪れ、ホテル業の現状をいろいろと聞くことができました。
ホテルに限らず、観光大国のオーストラリアにとって、当然ながら海外旅行客がシャットダウンされているのは非常に大きな痛手で、この間もお世話になっていたケアンズのホテルの1つが倒産してしまいました・・・
がしかし、オーストラリア国内だけで見れば、以外と繁盛しているところもあるようです。
そこはオージースタイルといいますか、もちろんコロナに十分の警戒をしている方々がほとんどですが、十分な対策をした上で、今できる旅行を楽しんでいる方も多いようです。
1.8月から多くのリゾート・ホテル・ツアーが再開
各州政府の規制によりほぼすべての宿泊施設が一時閉鎖となっていましたが、8月から多くのリゾートやホテル、ツアーも少しずつ再オープンしてきました。
オーストラリア旅行の2大看板ともいえるエアーズロックリゾートとハミルトン島も、全部というわけではないようですが、8月からリゾートを再オープンした模様です。
各州の一部ホテルは各州政府指定の14日間隔離のための滞在ホテルとなっており、なかなか一般のお客様を迎え入れる体制ができない宿泊施設もあるようです。
宿泊施設だけでなく、ツアー会社もツアーの催行を徐々に再開させているところもあります。
グレートバリアリーフ方面へツアーを展開しているところは、スキューバダイビングなど一部まだ再開の目途は立っていないものがありますが、催行日や参加人数を制限して、ツアーを再開させているようです。
以外にもこれが地元では人気で、問い合わせが予想以上にきていて、満席となる日も多いようです。
(コロナ対策のため座席や催行日が限られているので、ちょっと問い合わせが多くなれば、すぐに満席となってしまうのでしょう。)
オーストラリアのコロナ拡散防止対策はかなり日常生活を制限するもので厳しいですが、その分普通に戻れる日も早いので、その点についてはオーストラリアはすごいと思います。
2.ビジネス客でホテル繁盛?
冒頭でもお話しした通り、先月ですが、いくつかシドニー内のホテル視察に行ってきました。
ほとんど人はいないでしょ・・・と思いきや、結構忙しいとのこと。
もちろん観光客はほぼゼロですが、仕事で行ったり来たりの方々がホテルを頻繁に利用しており、多いところでは70~80%くらいは部屋が埋まっているそうです。
そして週末は家族連れのお客様で結構忙しいみたいですよ。
もちろん、ホテルによっては閉鎖を余儀なくされたり、以前厳しい状況に変わりないところも多いですが、全部が全部危機的状況・・・というわけではないようです。
依然国境は閉鎖されていますし、NSW州とVIC州も閉鎖が続いていますが、仕事上移動の多い方、政府機関で働いている方、その他公務員の方々が多くホテルを利用しているようです。
3.どこもしっかりとコロナ対策
各ホテルやツアー再開にあたり、一時閉業の間、どこもコロナ対策に試行錯誤してきました。
コロナがあるから何もできない・・・ではただ仕事を失うだけですので、コロナの中で何ができるか、何をすべきかを考えてきています。
ホテルでは現在ではすべてのレストランでは朝食のバッフェ式が禁止され、ルームサービスの形式をとったり、エレベーターの人数制限を制定したり、また清掃も時間をかけ、特別な掃除・除菌方法をとるなど、様々な対応がされています。
ツアー会社も毎日催行ではなく、日を限定して人が集まりすぎないようにしたり、フェリーやクルーズも満席としないで、十分距離を保てる仕様にし、また各宿泊施設からのバスでの送迎も停止のままにして、自力でツアー場所にきてもらうようにしているそうです。
レストランも「COVID-Safe」の登録が義務付けられ、コロナ対策を各州政府の基準に従って行っているかどうか常に監視され、違反があれば高額の罰金、万が一そこでコロナ陽性者が出れば即一時閉鎖し、特別な消毒チームが言ってきれいに除菌作業を行います。
確かにコロナは怖いですが、これからコロナとともに生きていかなければならないし、僕らも仕事をしなければ生活できませんし、ずっと閉じこもりでは精神的にもまいってしまいます。
十分な対策をした上で、その中でどのようにwithコロナの通常生活を構築していくのかを模索していくことが重要でしょう。