コロナウィルスの影響における現在の生活事情と今後の予想

世界中で現在も未だ収束の兆しが見えないコロナウィルス危機ですが、オーストラリアでも、その影響は計り知れません。

オーストラリアでは1月下旬に初めて事例が確認されて以来徐々に増えていき、2月から中国からの渡航が禁止されて、その後イタリア、韓国と禁止されて、毎日新しい規制が次々と発表されていき、3月中旬にとうとう一切の外国人の入国を禁止・オーストラリアからの出国も禁止となりました。

今日はオーストラリアのコロナウィルス影響下にある、僕の住んでいるNSW州の現状を少しお知らせしていきますね。(2020年5月初旬現在)

 

1.オーストラリアと日本の現状を比較(本日時点)

今朝オーストラリアの保健省のウェブサイトを確認したところ、まだ昨日の時点でしたが、数字はこのようですね。

【オーストラリアのコロナウィルス感染者数】

  • 感染が確認された人数:6849人
  • コロナウィルスで亡くなられた方:96人
  • 回復された方:5889人

日本の厚生労働省のウェブサイトによると、このようになっていましたね。

【日本のコロナウィルス感染者数】

  • 感染が確認された人数:15903人
  • コロナウィルスで亡くなられた方:534人
  • 回復された方:5238人

 

オーストラリアの人口は日本の人口の約5分の1くらいなので、それを考えると、なんとか日本でもコロナ抑制に奮闘しているといえるかもしれません。

しかし、回復の人数を見ると、人口数が圧倒的に少ないオーストラリアのほうが、回復率がよいのです。日本のニュースも時々見ますが、患者がかなり病院をたらい回しにされ、救急隊員が受け入れの病院を見つけるのに4時間以上かかった例もあったようです。日本はまだまだ医療体制が不十分な印象があります。

 

2.日常生活の様子

日本ではあくまで「自粛」の要請のみに留まり、強制ではないので、未だに満員の駅・電車、人込みの都心部の様子が映し出されていますが、オーストラリアでは生活に必須と政府が定めたサービス以外は、一切のビジネスが禁止されています。

【オーストラリアで現時点で営業を認めているサービス一例】

  • スーパーやコンビニ
  • テイクアウトのみのレストランやカフェ
  • 床屋、美容院(ただし、社会的距離を保つようにセットアップすることが条件)
  • 銀行
  • ホームセンターなどの日用雑貨販売店

パブやジムなど、無作為に人が集まるような施設はすべて強制的に閉められています。

一般人も不要な外出は禁止されています。破ったら$1000くらいの罰です。

一応、以下の理由であれば、外へ出てもOKなようです。

  • 買い物
  • 運動
  • 仕事
  • 親族の介護
  • 身の危険から守るための外への脱出

これ以外で外へ出ると、罰金です。

先月、僕も夕方くらいに買いものに出たら、巡回中の警察官に止められて、外出理由を聞かれました。

買い物バッグをみせて、これからすぐそこのショッピングセンターに行くと言ったらすんなりスルーできましたが、今までかなりの人が罰金を受けたようです。

それでも、外をジョギングする人はかなりいますけどね。。
ジョギングの人が多くて、僕は外でのジョギングをやめて、家の中でのマラソンをしています。

自宅のバルコニーでフルマラソンを達成した人のニュースに刺激されました 笑

 

在宅勤務もかなり進んでいます。

僕も時々仕事でオフィスへ行かなければいけませんが、ほぼすべてといっていいくらいでしょうか。
かなりの会社が在宅勤務を導入しているので、朝のピーク時間帯に電車に乗っても、ほとんど人がいません。1車両に数人程度ですね。これはホントに助かります。

ZOOM」をご存知でしょうか。

僕も初めて試してみましたが、オンライン会議に今導入が進んでいるソフトウェアですね。会議だけでなく、このZOOMで遠隔の授業も取り入れているところもあるようです。

ちなみに僕の職場ではMicrosoft TEAMSが採用されています。在宅勤務のときは、これで普段の仕事の打ち合わせなどを行っています。

 

3.保証の違い

  • 日本は1人につき10万円が1回のみ
  • オーストラリアは2週間で$1500が9月末まで

日本では1人に10万円が付与されるようですが、今のところはそれだけのようですかね。

正直、10万円1回限りでは、あまり国民に助かるような支援ではないかとは思いますが、なんだかそれも仕方がないのかもしれません。

なぜなら、日本が出しているコロナ対策の規制は、あくまでも「自粛」であり、強制してはいないからです。

つまり、お店を開けたければ開けてもいいよ、ということになりますもんね。
ビジネスまでは国が禁止にはしていないので、日本ではまだ自分自身で仕事を(やろうと思えば)続けられる状況にはありますので、それほど多くの金銭的なサポートはしない、ということなのでしょうか。

(とはいっても、多くの方は多大な影響を受けていらっしゃることと存じます)

オーストラリアでは、国が強制的に多くのサービスを禁止し、さらに自ら国境も閉鎖しているため、ビジネスをしたくてもできないのが現状です。

そのため、2週間ごとに$1500(所得税などはここから差し引かれますが)を支給する Job Keeper Payment の法案が可決され、今週末からこの支払いが開始されます。
(オーストラリア国籍者・永住権保持者のみ)

この政策は9月末まで続くこととなっております。

このため、このJob Keeper Paymentに適用されるために、僕も一時的にパートタイム契約へ変更されました。

Job Keeper Paymentは、コロナウィルス抑制の政策のためにビジネスの制限を余儀なくされ、政府が定めた額以上の損失が出た会社へ適用されます。

なので、特に何もしなくても月$3000、税金が差し引かれた後でも、$2000以上は9月までは保証されるので、非常に助かります。

 

4.今後の予想

非常に難しいところですが、ざっとですが、予想を立ててみました。

実は、オーストラリアでは、徐々に国内での規制を緩和する動きが出ています。

今週末くらいから、少しずつですが、禁止されているサービスを少しずつ条件付きで解放される見通しです。

例えば、レストランの営業が、人数制限付きでオープンを認めるとか、ですかね?まだ正式な発表は出ておりません。

オーストラリア国内の生活は、これから少しずつ戻っていくかもしれません。

しかし、国境は、少なくともあと4~5カ月は封鎖されたままではないでしょうか。

僕も仕事上、たくさんの宿泊施設やサプライヤーとお付き合いがありますが、多くのところが、8月末まで営業の一時停止をすでに決定しております。

つまり、それまで国境が開かないと予想しているためでしょう。

しかも、オーストラリアをはじめ、他の国ではコロナウィルス対策が徐々に成果をみせはじめ、感染者数が減ってきているものの、未だに日本は衰えるどころか、増え続けていますので、仮にオーストラリアが国境を開けたとしても、日本からの入国を認めるかどうかは、かなり難しい状況だと思います。

1日も早く、日本でも感染者数が減っていくようになることをお祈りしています。
(でないと、僕らの仕事も止まったままですし、皆さんもオーストラリアへワーホリできないですし・・・もっと日本からたくさんオーストラリアへ来てほしいです!)

今のところは忍耐が必要です。

うちで過ごそう!Stay home をどうか守って頂き、みなさんの協力がコロナウィルス感染拡大を抑制し、規制緩和が早まります!